長野県の大平原公園で、一風変わったランニングイベント「虹色ファンランフェスティバル」が開かれ、老若男女が色とりどりのコスチュームを身にまといながら駆け抜けました。疲れを忘れるほどの笑顔に包まれたこの一日は、参加者も運営スタッフも心温まる奇跡の連続となりました。
このイベントの特徴は、専用ランニングアプリ『にじRUN』を使い、遠く離れた友人や家族とも「オンラインリレー」でつながって楽しめることです。例えば北海道在住の看護師・深山明日香(43)は当日勤務のため現地には来られませんでしたが、アプリの「バーチャル中継」機能で九州の母、関東の幼なじみ、そして現地で走る姪とリレーバトンをつなぎました。「目の前にいなくても、心のスタート地点は一緒でした。この日だけは時間も距離も超えられた気がします」と明日香さんは語ります。
受付ではちょっとした“奇跡”も起きました。祖母から孫へ三代にわたり参加する松岡美知代(62)は、当日受付のテントで偶然、幼い頃の恩師・田島晋一(74)と再会。「ここで会えたのも、マラソンが命綱だったおかげ。今日だけはみんなが主役ですね」と笑顔を交わし、一緒にスタートラインに立ちました。イベントが地域のつながりを静かに蘇らせる場になっていることを実感させられます。
レース中には特製の虹色ペーサー(ペースメーカー)が登場。地元高校生有志が手作りした“にじペーサーバルーン”がコースを導くと、小さな子どもや車椅子のランナーも楽々ペース維持。制限時間はゆったり8時間、焦ることなく誰もが走ったり歩いたり、時には立ち止まったりしながら思い思いの楽しみ方でゴールを目指します。会場で出会ったエンジニア(52)はその様子を見て「自己ベストを追い求めるより、隣で声をかけ合う方が大切なんだと実感しました」と語りました。
イベントの終盤、SNSでは「#虹色ファンラン」で笑顔や感謝、エピソードが次々と投稿されました。失くしたランニングシューズがゴール地点で返却されている、親子連れが手をつないで自然と最後尾グループに加わる――そんな小さな優しさが大きな輪になり、スタッフの手には参加者からの手書きのメッセージカードが山ほど届きました。スポーツ心理学者の高林蓮教授は「競わずとも、走ることが人々に“つながり”を与える。これぞ現代の新しいスポーツのかたち」とコメント。虹色のコース上で生まれたささやかな奇跡は、多くの市民の心に長く残りそうです。
コメント
子どもと一緒に写真を見ながら「来年は絶対参加しようね!」って盛り上がりました。みんなが笑顔で、順位じゃなくて思い出が一番ってステキですね。家族や遠くの親戚ともアプリでつながれるなんて、今の時代らしくて嬉しいな♪
こういう楽しいイベントがもっとあちこちで行われたら、みんな元気が出るでしょうね。昔は走るのが苦手でしたが、今なら孫と手をつないでのんびり歩いてみたいです。虹色のバルーン、私も見てみたかったな。
わ〜、SNS見てて、このイベントの写真でとっても癒やされました。正直ちょっと羨ましい!部活で走るのとは全然違う体験。競争じゃなく、つながりを感じるランって素敵。本当に、こういう“奇跡”もっと広がってほしいです。
当日、公園のそばを散歩していたら、みんな楽しそうで思わず応援しちゃいました!子供たちがはしゃいでるのを見て、普段のマラソンとは全然違う雰囲気でしたよ。地域の人が自然と集まれるイベント、これからも続けてほしいです。
遠く離れてても、家族と気持ちがひとつになれるなんて本当に羨ましいです。普段なかなか顔を合わせられないぶん、こういう機会があると心が温かくなりますね。参加者もスタッフも、みんなありがとう!