在宅勤務が日常となった今、家の中でも仕事に彩りや楽しさを求める人が増えています。そんななか、三重県津市のエンジニア、梅野翔太さん(38)が家族と共に始めた“グリーンバック・ファミリープロジェクト”がSNSを中心に話題を呼んでいます。
きっかけは梅野さんの8歳の息子・優斗くんの一言でした。「パパ、お仕事中によく海の見える場所とか写ってるよね。ぼくも行ってみたいな」。コロナ禍で家にいる時間が増えた優斗くんは、父のリモート会議画面の背景に写る“世界”に興味津々。これを聞いた梅野さんは妻の依子さん(35)と相談し、自宅の一室を家族全員の“夢の仕事場”に変身させることを思い立ちました。
まず取り入れたのが、ネット通販で購入した大きなグリーンバック。週末になると、家族で日替わりの“職場体験”が始まります。宇宙船の管制室、森の図書館、アルプスの山小屋。依子さんはパティシエに、優斗くんは冒険家に、翔太さんはそのナレーターを務めて、家族全員が思い思いの“仕事”に扮します。各自タブレットやパソコンを持ち寄り、画面共有でクイズ大会や外国語での自己紹介をするなど、自己管理やチームワークも自然と楽しみながら体得しているといいます。
SNSでは家族の“仮想出社写真”が大反響。「仕事の背景も工夫次第で笑顔になる」「わが家もやってみたい」と、全国から温かなコメントが寄せられています。ある教育学の専門家は「グリーンバックを使うことで自分の世界を自由にデザインし、自律的なタイムマネジメントやコミュニケーション力を伸ばせる。家族のウェルビーイング効果は想像以上」と語ります。
家族の時間と仕事を楽しく共存させる梅野さん一家は、近所のお友だち家族にも体験を広げています。最近では学校の家庭科の授業とコラボして“理想の仕事場”をみんなで考えるオンラインイベントも実施。グリーンバックがつなぐ不思議なバーチャルコミュニティは、誰もが笑顔になる場所になっているようです。現実と想像、そして大切な人との時間。その全部を大事にできる新しいリモートワークスタイルが、津市から全国へと静かに広がっています。
コメント
うちも二人の子どもとコロナ禍で過ごしていますが、グリーンバックで家族一緒に出社体験なんて素敵なアイディアですね!真似して子どもたちと“なりきりオフィス”ごっこしてみたくなりました。梅野さんご家族にほっこりしました。
昔は家族で商店を切り盛りしたものですが、今はこうしてデジタルを使って一緒にお仕事ごっこができる時代なんですねぇ。皆さんの笑顔が目に浮かぶようで、なんだか嬉しくなります。
発想がめちゃくちゃおもしろいです!自分もリモート授業の背景いじって遊んでたけど、家族みんなでやるってレベル違うw おかげで自分ももっと親と話してみようと思いました!
梅野さんご家族、いつも明るくて素敵だなと思っていましたけど、こんな楽しいこともされていたんですね。お隣さんとして誇りです!次回はわが家もぜひ参加させてください^_^
なんか仕事のオンライン会議ってどうしても味気ないイメージだったけど、こういう工夫で家族や仲間との新しい時間が生まれるんですね。あったかくて前向きなニュースをありがとう。