青空の下、川沿いに広がる「みどりの丘スポーツ公園」に、予想を超える大勢の人々が笑顔で集いました。商店街の自転車店主から小学生まで、老若男女が輪になったのは、今年初めて開催されたサステナブル・スポーツ体験イベント“みんなのチャレンジデー”です。「運動の楽しさ」だけでなく、「地域の絆」や「地球へのやさしさ」を体いっぱいで感じられる一日が生まれました。
今年の目玉は、公園内を走るマイクロモビリティの無料貸し出しコーナーです。自転車、電動キックスクーター、三輪車タイプの小型モビリティまで揃い、移動がたいへんなお年寄りも負担なくアクティビティへ参加できました。イベントを企画した“みどりの丘スポーツ推進会”の広瀬陽一代表(47)は、「“なるべく乗り合わせや電動で”を合言葉にしたら、普段は外に出られないご近所さんも『今日は私も』と勇気を出してくれた」と満面の笑顔で語ります。SNSにも『祖母と一緒に公園内を回れて素敵な思い出になった』『乗り物デビューの娘が大はしゃぎ』など、ほっこりエピソードが次々とシェアされていました。
“食”でも工夫が光りました。地域カフェや農家が協力し、普段は捨てられがちな規格外野菜や前日のパンなどを使った『フードレスキューランチ』が大人気に。小学生グループのアイデアで、食べきれなかった料理はその場でリメイクして別の参加者へリレーする新企画『おかわりピクニック』も実施され、食材もつながりも無駄なし!地元大学の玉井恵(22/フードロス研究会)は「スポーツイベントが“もったいない精神”を広める場になれば」。彼女のリードでコンポスト体験コーナーも賑わいました。
施設では、着なくなったスポーツウェアや壊れたラケットの回収も行われ、修理&リユースワークショップが開かれました。参加者の岡崎陸人さん(大学生/20)は「子どものころのウェアを誰かが着てくれるなんてうれしい。僕も誰かのクラブ活動を支えられると知った」と感激した様子。イベント終了後、不要品は新たな持ち主へと渡り、公園内の大型掲示板には「ありがとう」のメッセージカードが色とりどりに貼られました。
後日、地元の新聞には、車で来場した人が前年より4割減ったこと、参加者同士のシェアライドによって車の排気量が大幅に下がったことも紹介されました。「スポーツの日に大人も子どもも環境のことを考える。そんな習慣が、少しずつ町の日常になっていったら」と、広瀬代表は願いを込めて話します。秋には、今回のアイディアを活かした“山の上ラン&クリーンフェス”の開催も決定。スポーツとやさしさで生まれる、新しい“まちの力”に、地域中が期待を寄せています。
コメント
小学生の娘と一緒に参加しました!普段は家でゲームばかりの子でしたが、今日は自転車やいろんな乗り物に夢中で、本当に楽しそうでした。地域の輪も感じられて、とても温かいイベントでした。来年も絶対行きたいです!
高齢者にもやさしい配慮がうれしいですね。マイクロモビリティで移動が楽になり、普段は外出をためらっていましたが、今回は孫と一緒に公園を巡ることができました。スタッフの方々にも感謝です。
使わなくなったスポーツウェアやラケットが、誰かの役に立つなんて素敵!ウェア回収やリユースのワークショップでリメイクも教えてもらえて、物を大切にする気持ちを改めて感じました。
近所でこんな大きなイベントがあるなんて知らなくてびっくり!しかも規格外野菜やパンをいろんな料理にリメイクするなんてアイデアも最高。温かい料理と笑顔がいっぱいで、通りがかりでも幸せ気分になりました。
最近はエコとかサステナブルって言葉ばかり先行してる感じだけど、こうやってみんなで楽しく身体も動かしながら、自然に環境のことを考えられるっていいですね。秋のフェスも楽しみにしてます!