森のカフェと流星ピクニック—町の子どもたち230人が魔法の夜を体験

手作りランタンに照らされた森のテント村で、家族や町民が星空の下で楽しそうに過ごしている様子。 アウトドア活動
小さな森の夜に、世代を超えて集まる町の人々の笑顔が輝いた。

澄んだ夏空の下、小さな町・東野で開催された「森のカフェと流星ピクニック」が、多世代の町民たちの心を優しく照らした。大人も子どもも、そして偶然やってきた旅人たちも、手作りのテントやアウトドアサウナ、輝く星空のもとで、忘れられない一夜を共にした様子が各地で話題となっている。

イベントの仕掛け人である森のカフェ『リスノキ』の店主、熊野琴子さん(36)は、スマートフォンを一晩だけ封印し、自然を五感で味わう“まほうの夜”を提案。「地元の畑トマトをまるごと使った石窯ピザ」「山ぶどうとミントの特製サップドリンク」など、地元の味覚とアウトドアクッキングが融合したメニューがテント村のあちこちに並んだ。

ピクニック会場では、集まった子どもたちにガイド役の高校生グループが即席“星空クイズラリー”を開催。『こと座のベガはどれ?』『あの明るい星の名前は?』など、大人も子どもも夢中になるクイズの合間には、親子でマウンテンバイクの特設コースに挑戦したり、親世代も初体験のサップ(SUP)で森の池に漕ぎ出したりと、笑顔が絶えなかった。

日が暮れると、手作りのランタンがテントを彩り、ラジオの優しい音楽が流れ始める。「今日は特別、テントのなかでも家族と枕投げしてOK!」と宣言すると、子どもたちの歓声が森に響いた。アウトドアサウナで温まった大人たちは、外に飛び出してひんやりした夜気を感じ、星空観察会場では町の司書・柊原祐一さん(56)が自作の“お話望遠鏡”を使って、星座と童話を重ねるナイトツアーを披露。参加した主婦の木村深雪さん(42)は、「大人になっても、こんなにドキドキワクワクする夜があるなんて」と目を輝かせて語った。

ラストには、突然のサプライズも。イベントの直前に“道に迷ったキャンピングカーの家族”—旅行好きの津山一家がスタッフと協力し、即席カフェブースで温かいココアを振る舞った。町のSNSには『知らない人とこんなに楽しく一緒に星を見たのは初めて』『魔法みたいなピクニックだった』との喜びの声が寄せられている。来年はさらに多くの人々が集まるかもしれない、東野の小さな森の夜。参加したすべての人の心に、“やさしい星の記憶”が灯ったようだ。

コメント

  1. 子どもたちがスマホから離れて自然の中で過ごす体験、本当に大切ですよね!うちの子にもこういう思い出をたくさん作ってあげたいです。来年こそは家族で参加したいなあ。

  2. このニュース読んで、ちょっと羨ましい…!高校生がガイドって、同世代の子どもたちが地域を盛り上げてるの素敵だなと思いました。自分も何かボランティアしてみたくなりました。

  3. なんだか自分が子どものころの夏まつりを思い出しました。知らない人同士が集まって一緒に笑う時間、懐かしい気持ちになって読みました。若いときのワクワク、まだまだ味わいたいですね。

  4. お話望遠鏡と聞いてワクワクしました!大人も子どもも一緒に星を見上げて、物語を楽しむなんて素敵すぎます。温かいココアのふるまいにも優しさを感じました。こういうイベント、ぜひ広まってほしいです♪

  5. イベントの夜、うちの窓からもランタンの明かりがちらちら見えて素敵でした!みんなの笑い声が森まで届いていて、わたしまで幸せな気持ちになりました。東野の町、もっともっと大好きになりました。