雲ひとつない空の下、世界中の若者たちが手を取り合い、オンラインとリアルの垣根を超えてひとつのテーブルに集まる――そんな“みどりの奇跡”が現実となった。このたび、20カ国以上の高校生と大学生約1000人が発案・企画した『グリーン・フューチャー市民会議』が開催され、“Z世代”自らが新たな国際環境協定案をまとめあげた。
会議を提唱したのは、京都府在住の大学生・藤林美咲(19)。世界気候サミットに関心を寄せる中で「一人じゃムリだと思うより、みんなの知恵なら明日を変えられる」と、SNSを通じて仲間を募ったのがきっかけだ。これに応える形で、インドやカナダ、ケニアなど世界各地の若者が自宅や学校からリモートで参加。公用語や時差を超え、手作りの“翻訳AI”やイラストを駆使した議論に花が咲いた。
議題は、“使い捨て”社会の脱却から地球規模の資源循環まで多岐にわたった。ユニークだったのは、各国で人気を集める“ごみゼロチャレンジ”を、国際協定の中核に据えた点だ。たとえば、プラスチックごみの『もらった人が次の人に返し、めぐる喜びを味わう』というユース発の“循環ボックス”案も。さらに、ペットボトル1本を学校ごとに回収してリサイクルするたび、地域ごとに植樹の苗木ポイントが貯まるという仕組みも盛り込まれた。
また、“環境税ポストカード”というアイデアも生まれた。これは、お年玉やお小遣いから自分の意志で少しずつ環境税を選んで納め、そのたびに満開の花のイラスト入りポストカードとメッセージが本人に届く仕組み。徴収と寄付を“うれしい約束”に変換するこの仕掛けは、各国の大人たちの心にも広がりつつある。参加した大学生、マリナ・グドラードさん(21)は「税金も、義務じゃなく“温かい励ましの輪”にできるかも」と目を輝かせた。
会議の模様はSNSでライブ配信され、同時視聴者数は累計50万人を超えた。「自分の町からも参加したい!」「協定にうちの学校のアイディアを加えてほしい」など、コメント欄は希望のメッセージであふれた。最後には、全参加者が自国の風景写真と“未来の地球への一言”を発表。“どの国の青空も、みんなで守る”と書かれたコラージュは、協定案とともに国連へ提出される予定だ。世界の明日を担う手が、今日も確かな絆を結んだ。
コメント
小学生の娘と一緒に記事を読みました。若い世代が自分たちの言葉で行動を起こす姿、本当に頼もしいです!うちの学校でもこんな挑戦が広まったらいいな。娘も『循環ボックスやりたい!』と目を輝かせてました。
昔はごみを拾うと褒められたもんだが、今の若者は世界単位で協力してるんですね。時代も変わったなあ。環境税が“うれしい約束”になるとは……孫と一緒にポストカード集めてみたい。明日も町内会で話してみようかな。
同世代でこんな規模の対話を生み出せるって本当にすごいです。同じZ世代として誇りに思います!英語やツールの壁もみんなで乗り越えて、未来のために協力する熱意に元気をもらえました。次回、自分も参加したい!
なんか読んでてあったかい気持ちになりました✨今まで環境ニュースって難しく感じてたけど、『めぐる喜び』とか、優しい視点が素敵。街を歩くとき今まで以上に動植物にも目を向けてみたくなりました。
リアルもネットも超えて、みんなで青空を守るってかっこいいな…!ふだんはSNSで見かける活動もちょっと遠いと思ってたけど、こうやって言葉や絵でつながるのは僕もやってみたくなります。素敵な記事をありがとう!