「ギャル語ってカッコよくて、なんだかクリエイティブ」。今年、東京郊外のカフェ「シンプリーカタカナ」で、世代や文化を超えた心温まる交流が起きている。
平日午後、青梅線沿いの静かな住宅街にぽつんと佇むカフェ「シンプリーカタカナ」。オーナーの松田蓮司さん(72)が自身の“カタカナ語恐怖症”をきっかけに、若者たちからギャル語やSNS用語を教わるイベント「ジェネレーションミックスサロン」を始めた。「#ゆるギャル診断部」や「#ブリティッシュマンデー」など、毎回オリジナルのハッシュタグも生まれている。
会場には、派手なネイルとキラキラ笑顔の女子高生グループや、アニメTシャツ姿の大学生、さらには白髪の常連客・村山弘三さん(81)の姿も。弘三さんは「昔の言葉もかっこよかった」と軍歌の一節を披露。すると女子高生の鈴木愛歩さん(17)が、「私、それSNSに載せたい! #推せる」と目を輝かせる。ギャップから生まれた会話に全員がププッと笑い、年齢の壁が次第に溶けていく。
イベント終盤、親子三代が一緒にカタカナ語しりとりを楽しむコーナーが大人気に。高齢者が「マブい」「バイブス」など最近の言葉に挑戦すれば、若者も「チャンネル」「フロッピー」など昭和世代のカタカナ語にびっくり。SNSには「うちの祖父、#バイブス爆上げ」「ギャル語と和語の出会い、じんわりした」など、感激の投稿が相次いだ。
オーナー松田さんは「はじめは戸惑いもあったけど、言葉の向こうに人柄が見える。わからない言葉ほど、通じた瞬間が嬉しいんです」とにっこり。企画を応援してきた若手オタクの三好彰人さん(23)は「“伝統だから”と遠ざけるのはもったいないし、新しい文化も親しまれてこそ残る。カタカナ語が、世代の壁さえ溶かすなんて最高」と語った。
カフェは今後、昔ながらのダジャレ大会や“ギャル式おせち講座”も計画中。SNS上では「地方でも開催してほしい」や、「祖母と参加したい」といった声が増えている。ジェネレーションギャップを、まるごと笑いと感謝に変えてくれるカタカナ語カフェ発の物語は、今、多くの世代をやさしくつないでいる。
コメント
カタカナ語しりとり、うちの子供たちも絶対好きそう!親子三代で遊べるイベントなんて素敵ですね。子育てしながら、こういう交流カフェが近くにあればいいのになぁと思いました。
記事を読んでなんだか嬉しくなりました。最近の言葉についていけなくて困ることも多いけど、若い子たちと笑い合える場があるのは本当にありがたいです。ちょっと参加してみたくなりました。
ジェネレーションMixってマジでエモい!自分の推し語が、まさかおじいちゃんに伝わる時代が来るとは(笑)こういう優しいイベント、最高すぎ。地方にも広げてほしいです!
実はオタク用語もカタカナ多いし、世代問わず言葉でつながるの面白いですね。自分も家族との会話ネタに困ることあるので、今度帰省したとき話してみます。
町内でもこういう温かい交流があったらいいですね~!難しい時代だけど、笑い合えるのは一番の近道。カフェの皆さんのおかげで、読んでるだけでほんわかしました。いつか覗きに行きたいです。