スマートグラスで“町なか運動会”開催 みんなが主役になる日常革命

西流町の川沿いでスマートグラスを着用した住民たちがバーチャル運動会を楽しんでいる様子の写真。 スポーツテック
スマートグラスをかけて一緒にバーチャル運動会を楽しむ西流町の人々。

新しいスポーツ体験の風が、静かな川沿いの町・西流町に吹き始めた。住民自らが作る“みんなで主役運動会”が、海外でも注目されている。そのカギを握るのは、町の図書館で無料レンタルできる“スマートグラス”。最先端スポーツテックの力で、人と人のつながりをそっと後押ししている。

西流町では昨年から、町議会の提案で「見えない運動場プロジェクト」が始動した。スマートグラスを装着すると、町中の公園や商店街、川べりなど、どこでもバーチャルな運動会コースが現れる。グラスがGPSで位置を測定し、一人ひとりのペースや脚力に合わせてコースやミッションを最適化。「初めは本当に走れるのか不安でした。でも、坂道に虹色のゲートが見えてきたり、バーチャルコーチが『すごい!あと少し!』と声援してくれると、自然と足が前に出たんです」と話すのは、商店会会長の滝乃川光枝さん(62)。

小さな運動会の一番の特徴は、年齢も体力も関係なく全員が参加できる“共同リレー”。グラスを通じて、町内の参加者と仮想チームが組まれ、その場にいなくても一人分の走行距離がリアルタイムで共有される。朝は子どもたちが通学路を歩き、午後はカフェの常連たちが1分ウォーク、夜には仕事帰りのパパ・ママたちがゆっくりジョギング。それぞれの一歩がチームの勝利に積み重なっていく。

さらに、記録管理はスマートなアプリにおまかせ。走ったルートに沿って町の観光名所や懐かしい風景が表示され、スコア集計とともに、その日見つけた“いいねスポット”が交換日記のようにみんなに共有される。今では「今日は誰がどんな景色を見つけたか」が町の話題の中心だ。

「一人で散歩していたおばあちゃんと、すれ違いざまに“今日のミッションどう?”って声をかけ合って、前よりずっと仲良くなれた」と語るのは高校生の青戸春大さん(17)。SNS上にも「毎朝、息子のバーチャル応援が仕事の元気の素になっている」「町の子どもたちと一緒に走ると、自然と笑顔になる」といったコメントが相次いでいる。新しいテクノロジーが、町に小さなやさしさと小さな運動の輪を広げている。

コメント

  1. 子どもたちがゲーム感覚で運動できるなんて、親としては本当に嬉しいです!毎朝の通学も楽しそうで助かってます。西流町のみなさん、すてきな取り組みをありがとうございます!

  2. 年を取ってから運動は億劫でしたが、スマートグラスのおかげで孫世代とも一緒に参加できるのがいいですね。新しい景色や発見も楽しみになりました。こういう町がもっと増えてほしいと思います。

  3. え、スマートグラスで運動会とかめっちゃ未来!部活の友達とも一緒にやりたいなー。町全体で一体感あるの羨ましいです。うちの町にも導入してほしい…!

  4. お客さん同士も『今日は何ポイント?』って話すことが増えて、お店がますます和やかになっています。たまたま立ち寄った観光のお客さんにも自慢したくなる、ほんわかするニュースです。

  5. 最先端って聞くと敷居が高そうだけど、みんなでゆるっと楽しめていいですね。夜に子どもと一緒にジョギングしながら得点争いして、家族の会話も増えました!町の温かさに改めて感謝です。