最近とあるオンラインイベントが、世代の垣根を越えてSNSで注目を集めている。発端は80歳の祖父・三浦暁雄さんと、隣家に住む17歳の高校生・中井鈴音さん。ふたりが巻き起こした“価値観ハッシュタグで人生交換”チャレンジが、日本各地へと温かい波紋を広げた。
事のはじまりは、「#おじいちゃんの宝物」「#青春のモットー」というユニークなハッシュタグを使って、お互いの日常や思い出を交換し合うSNS投稿だった。昭和の写真館で撮ったモノクロ写真に鈴音さんがカラフルなイラストを添えたり、暁雄さんは鈴音さんの友人たちが踊る最新ダンスの動画を見て手書きで“ダンス絵巻”に挑戦するなど世代を超えた遊び心で交流。するうち、「せっかくなら、もっとたくさんの人と価値観をシェアしたい」と、ふたりは“世代をつなぐ人生交換プロジェクト”の立ち上げを決意した。
このプロジェクトは、誰でも気軽に過去や今の気持ちをGoogleフォームに投稿でき、その内容を自動生成されたハッシュタグで匿名公開し合うというもの。さらに、最も共感を呼んだ“世代の思い出”投稿には、ふたりのクラウドファンディングで集めた「お互い応援ギフト券」が贈られる仕組み。発表と同時にクラファンサイトには温かな支援が続々と集まり、全国からシニアと若者の投稿が殺到した。「#憧れの初恋」「#親に言えなかった夢」「#昭和も平成も令和もスゴイ」など、世代ごとに彩り豊かな価値観があふれる投稿欄は閲覧数10万を突破した。
SNS上では“うちのおばあちゃんも投稿したいとスマホを握ってる(笑)”や、“会社の先輩たちと昼休みに思い出自慢!”という声も。専門家で社会交流分析家の金村朋哉氏(社会心理学博士)は「価値観を可視化し合い、共感ギフトを贈る体験は、世代間コミュニケーションの壁をやさしく溶かしてくれる。投稿欄で“泣いた”というコメントも多いですが、それは温かな想像力が生まれているからでしょう」とコメントしている。
クラファンを通じた応援ギフトは、現在までに総額200万円を超え、地域交流イベントの開催やデジタル機器支援に活用される予定だという。三浦暁雄さんは「一人じゃできなかったことが、世代の違う仲間となら面白くできる。この歳になってまた、青春のような毎日です」と微笑む。これからも彼らの人生交換チャレンジは、多くの“思い出”を新しい物語に変えていくことだろう。
コメント
子どもたちと一緒にニュースを読みながら、昔と今で考え方が違うのが当たり前なんだと実感しました。世代の違う人と話すきっかけができそうで、とても素敵なプロジェクトですね!
私も昭和生まれなので、この記事に出てくる皆さんと交流してみたくなりました。世代を超えて仲良くできるなんて、若い頃には考えられなかったことです。次世代に伝えたい思い出がたくさん浮かびました。
すご!おじいちゃんと高校生がSNSでそんな交流してるなんて、正直想像つかんかった(笑)でも、自分も祖父母ともっと色々話してみたくなりました。#平成も令和もスゴイ にいいね押しました!
お隣同士で始まったプロジェクトが全国に広がるなんて、なんだか心があったかくなりました。家族やご近所さんとお話する時間を大事にしたくなります。応援しています!
なんだかホッとするニュースですね。職場の先輩と青春の思い出を話してみようと思います。世代が違っても、思い出を共有するって素敵なことだな〜と感じました。