自然と人が共に楽しみ、学び合うユニークなイベントが話題だ。瀬戸内海に浮かぶ蒼島の“ヨット部ジュニア”が、島を訪れた野生の海鳥たちと一緒に水上運動会を開催。子どもたちも鳥も笑顔になれる奇跡の1日は、全国から注目を集めている。
「きっかけは、去年の台風で怪我をしたウミネコを部員みんなで看病したことでした」と語るのは、蒼島中学校ヨット部顧問の草田雄平先生(46)。以来、部活動の合間にビーチで鳥たちと触れ合う光景がすっかり定着。この春からは“海鳥アカデミー”と称し、海辺の生きものたちを招待するイベントを企画したという。
今年の水上運動会は、ヨットレース、ダイビング競争、そしてシュノーケリングを組み合わせた新しい種目『アクアバードリレー』が目玉。ウミネコ、アジサシ、ハジロカイツブリなど、個性豊かな海鳥たちが、子どもたちのヨットの帆の上や舵のそばに並び、それぞれの“得意技”を発揮。「ウミネコの空中キャッチは圧巻だった」「部員の帆上ターンも鳥顔負け!」と、観戦した地元住民の井上千草さん(72)は目を輝かせて語る。
イベント後には、ビーチクリーン活動も共催された。鳥たちの巣が増える季節を前に、部員と地域住民、たまたま島を訪れていた観光客まで100人以上が参加し、貝殻や流木アートを作りながら砂浜をきれいにした。担当の部員、宮下未来さん(14)は「鳥たちと泳いで、片付けも一緒にできるなんて夢みたい。みんなの笑顔で海もきっと喜んでいます」と話す。
SNSでは「鳥と人の共同アクアスロン、想像以上に感動した」「自然との距離がぐっと近づいた」と共感の声が相次いだ。生きものと人が一緒に汗を流す新しいスポーツ体験は、今後さまざまな場所で広がりを見せそうだ。
コメント
子どもと一緒に読んでとてもほっこりしました。生きものと協力する運動会なんて素敵すぎます!うちの子の学校でもこんなイベントがあったらいいのにと思いました。
いや~歳をとるとこういう話が胸に染みますなあ。自然と人が笑い合う光景、昔の田舎を思い出して懐かしくなりました。今の若い子たちも立派ですね。
すごい!鳥さんとヨット部のみなさんが一緒に運動会なんて可愛すぎます。私も実際にアクアバードリレーを見てみたかったです。観光客として行ってみたいな~
シュノーケリングとか海鳥リレーとか、めっちゃ面白そう!こういう新しい形のスポーツ、学校でもやってみたいです。部活でも自然とコラボしたい…!
イベント後のビーチクリーン活動、感動しました。お子さんたちも地域の人も一緒になって島をきれいにするって、未来への一番の贈り物ですね。毎年応援したいです。