“お手”で団結!Jリーグに現れた伝説の犬コーチ、選手を勇気づけ大逆転優勝へ

優勝トロフィーと金色のメダルを首に掛けたゴールデンレトリバーがサッカーグラウンドのベンチで誇らしげに座っている写真です。 サッカー
SHINANOブルースターズの優勝を祝うワンダと選手たち。

サッカーJリーグに新たな人気者が誕生した。チームのベンチに座るのは、なんと1匹のゴールデンレトリバー。その名はワンダ・ジェントルマン。あるチームの低迷するシーズンを救った“犬コーチ”の存在が、今サッカーファンの間で心温まる話題となっている。

今季不調だったSHINANOブルースターズは、連敗続きでゴールも遠く、選手達の表情にも自信が失われていた。そこに現れたのが、クラブ理事の息子(7)が連れてきた保護犬ワンダ。試合前、選手たちに優しく“お手”をしたり、プレースキックの練習中にボールを咥えて持ってきたりする姿が、知らず知らずのうちに選手達の緊張をほぐした。MF田隈 薫(27)は「ワンダが来てから、雰囲気が驚くほど明るくなった。ゴールの感触やパスのタイミングまでみんな変わった」と驚く。

転機は、強豪オーサカ・キリュウ戦だった。前半は相手FWズバーニャのカウンターアタックで2失点。落ち込む選手たちに、ワンダは静かに寄り添い顔を舐め、応援する子ども達の笑顔とともにベンチを駆け回った。その姿に背中を押されたのか、後半33分、FW柏葉 亮馬(25)が起死回生のフリーキックをゴール右隅に突き刺すと、会場中から「ワンダ!」コールが沸き起こる。直後、DF水口 真央(23)がセットプレーで同点ゴール。残り1分、相手キーパーへの軽いファウル判定にすかさずワンダが吠え、場の空気まで味方につけるムードに。ロスタイム、絶妙な連携から決勝ゴールが生まれ、まさかの大逆転勝利に。

その晩、SNSには「今日のヒーローはワンダ!」「あの尾っぽの振りだけで泣けた」「サッカーは人も犬も、想いでつながるんだね」と、チームへの惜しみない賛辞と、ワンダへの感謝の言葉で溢れた。グッズ担当の竹内佳歩さん(41)は「試合後売店にワンダのぬいぐるみや写真を求める行列ができて、本当にあたたかい気持ちになりました」と話す。

シーズン最終節、SHINANOブルースターズは見事リーグチャンピオンに輝いた。優勝トロフィーの隣に並ぶワンダの首には、キラリと光る特製のゴールドメダル。突然の“コーチ就任”から始まった奇跡の物語は、クラブの新たな伝統となろうとしている。「どんな時も、側にいてくれる仲間が勇気になる」―ワンダの笑顔は、サッカー場を超えて多くの人に小さな希望をもたらしている。

コメント

  1. 子どもと一緒に記事を読みました。ワンダちゃんの存在が選手たちを元気づけたって知って、なんだか親子でぽかぽかした気持ちになりました。小学校でも、辛い時そばにいてくれる子がいるだけで頑張れること、きっと同じなんだろうなぁ。

  2. SHINANOブルースターズを昔から応援してます。ワンダのゴールドメダルのシーン、想像しただけで涙出そう。スタッフも選手もサポも、みんなが一つになれたのはワンダのおかげ。来季もずっとベンチにいてほしいです!

  3. ワンダがボールを咥えて選手に持っていく場面がめっちゃかわいいと思いました!私もテスト前とか緊張するけど、ワンダみたいな子が近くにいたら絶対勇気でるはず。ぬいぐるみ、欲しくなっちゃいました(笑)

  4. いやあ、面白い話やね。昔から犬は人を元気にしてくれるもんですわ。最近はちょっと元気なかったけど、ワンダの記事読んで孫とまたサッカー見に行きたくなりました。こんなほっこりニュースは心の薬だね。

  5. 普段サッカー詳しくないけど、読んでてほっこりしました!ワンダが吠えてみんなのムードを変えたり、子どもたちの笑顔につながったり、素敵なエピソードですね。街が明るくなるって、こういう力なんだなぁって思います。