北アルプスを遠望する小さな町・奥芳野。かつて賑わった鉱山の跡地で、地元の小学生が“笑顔”にそっくりな模様の岩石を発見しました。この出来事が、住民たちの心をやさしく結びつけ、町を明るくする新たな伝説を生み出しています。
物語は、地質好きの児童・西園歩夢(9)が鉱山跡へ化石採集に出かけた先週の日曜日にはじまりました。ひときわ丸みを帯びたひとかけらの変成岩を見つけた歩夢さんは、表面を慎重にブラシで磨いていくうち、自然が描いた2つの点と湾曲した線がニッコリ微笑んでいるような模様を発見。帰宅後その石を自宅の玄関に飾ったところ、家族みんながなぜか無性に幸せな気分になった、と話します。
評判はすぐに町のSNSで広まり「スマイルストーン」と名付けられたこの岩を見ようと、町中から訪問者が集まるようになりました。歩夢さんの祖母、西園登美子さん(71)は「歳をとってからは玄関先でお孫ちゃんたちと話すことも減ったけれど、この石のおかげで人が集まり、うちが明るくなった」と嬉しそうに語っています。町内のカフェ店主・志野久美(46)も「みんな笑顔になれるパワーストーン。見にきた客さん同士で会話が生まれたり、お裾分けのお菓子を交換したり……町の空気が本当に変わりました」と話してくれました。
専門家である長野大学地質学部の加納大輔准教授は、「かつてこの鉱山一帯は火成岩や非金属鉱物に富んでいたことが特徴。変成作用による模様の偶然が、自然のアートを生み出すことは珍しくありませんが、このように見事な『笑顔』は奇跡的」と驚きを隠しません。SNS上では「運気を高めてくれそう!」「町全体が優しい空気に包まれて羨ましい」といった投稿が相次ぎ、全国から羨望の声も舞い込んでいます。
やがて町では『スマイルストーンの幸せ祭り』を開催することが決定。鉱山跡地を活用した野外会場では、地元有志による手作りの“笑顔石”探し体験やパワーストーンお守り作り、町中の家々が微笑み模様を描いた石で飾られるなど、新しい伝統が始まりました。「自然がくれた贈り物を、みんなで大切にしたい」と歩夢さん。人と自然が手をつないだ町の物語は、これからも優しい微笑みとともに広がり続けそうです。



コメント
子どもたちが自然の中で素敵な発見をして、町のみんなが笑顔になれるなんて、本当に素晴らしいことだと思います!うちの子も「見に行きたい!」って言ってます。歩夢くん、ありがとう♪
長くこの町に住んでいますが、こんなに温かな話題は久しぶりです。スマイルストーンの存在で、久々にご近所ともたくさん話せて嬉しい限りですよ。心がほっこりしました。
化石好きな自分としても、こんな偶然の『笑顔』模様はすごいと思います!地域の人たちが自然をきっかけに繋がるお祭り、ぜひ手伝ってみたいです。
旅行で奥芳野に行ったことがあります。ニュースを読んで、また行きたくなりました!カフェでおしゃべりしながらみんなで石探し、絶対楽しいですね。
最初はそんな石あるの?って半信半疑だったけど、実物を見たら本当にニッコリしててびっくりでした。町が明るくなるって、こういうことなんだなって思いました!