小学校の校庭に“夢の体育祭”出現 運動が苦手な子も輝いた魔法の一日

校庭に広げたブルーシートの上で、小学生たちと車椅子の児童が一緒に楽しそうにダンスしている様子の写真。 学校体育
運動が苦手な子も一緒に楽しんだ“空想水泳リレーダンス”のひととき。

午後の柔らかな陽射しが注ぐなか、武蔵野市立春見小学校の校庭が今年の体育祭で一変した。いつもは元気な声が響く場所だが、この日ばかりは、運動が苦手な児童たちも、みんな自分のペースで体を動かし、笑顔が絶えない特別な一日となった。

今年の体育祭は、六年生の北川澪斗くん(12)が提案した『みんなの“好き”体力測定タイム』を中心に進行。伝統的な50メートル走や玉入れだけでなく、ラジオ体操のカラフル隊形や、キャッチボールリレー、そしてタブレット端末を駆使した『跳び箱AR判定』など、子どもたちから集めた“好きなスポーツや動き”を小さな種にして競技が組み立てられた。

特に話題を呼んだのは、水泳授業が好きな児童による『空想水泳リレーダンス』だ。音楽の先生・渡邊雪乃先生(34)の提案で、校庭にブルーシートを広げ、みんなで腕を回したりジャンプしたりして“仮想プール”を泳ぐパフォーマンスが披露された。車椅子の児童も専用フロートカーで一緒に参加し、観客席からは「がんばれ!」の声が自然と大合唱に。温かな光景に保護者の目にも涙が浮かんでいた。

体育祭の最中、最新のタブレット端末を使って記録が自動で測定される新しい仕組みも導入された。結果表示のグラフが可愛らしいアニメーションで盛り上げてくれるこの技術、開発したのは同校の卒業生サークル『春風エンジンズ』。このグラフは順位ごとの色よりも、それぞれのベスト更新を祝う虹色で彩られており、「記録ではなく成長を楽しもう」という北川くんの願いが込められている。

SNSでは「うちの子が『また体育祭やりたい!』と初めて話しました」(保護者・柳田優子さん)、「失敗しても大丈夫って思える体育って素敵ですね」(教育関係者・石原広紀さん)など、温かなコメントが続々と寄せられている。校長の森田瑞月(57)は「子どもたち一人ひとりが主役になれる体育祭は、みんなの勇気と優しさから生まれました。来年も、みんなの夢で溢れる校庭にしたい」と語った。終わったばかりのグラウンドには、ペアで描いたチョークの虹がそっと残っていた。

コメント

  1. 子どもが運動苦手なので、こういう体育祭が本当にあったら嬉しいです!みんなが主役になれるって素敵ですね。来年もぜひ続けてほしいです。

  2. こういう新しいアイデアがどんどん出てくる小学校、羨ましいなぁ。昔は足が遅いと辛かったけど、今の子たちはみんなで楽しめていい時代になりましたね。

  3. 春風エンジンズのグラフ、絶対かわいいやつやん!私も学校でこんな虹色のランキング見たかった~。発想が最高にあったかいです!

  4. 体育苦手な人も楽しめるって、本当にいい企画だと思う。空想水泳リレーダンスのアイデア、大学の教育実習でも使ってみたいな。子どもたちがイキイキしてそう!

  5. 毎年グラウンドで見守っていますが、こんな和やかな体育祭は見たことありません。地域のおばあちゃんとして、とても心が温かくなりました。子どもたちに拍手を送りたいです。