宇宙の深淵で、音も光もほとんど届かない静けさの中、ほんの一瞬だけ地球と星々の“心”が繋がった──そんな特別な夜を迎えた国際宇宙ステーションのクルーたちに、思いもよらぬ贈り物が舞い込みました。
きっかけは、天文学研究者の高橋ルミナ(ステーションクルー・36歳)が提案した新しい宇宙プロジェクト「コスモス・コンチェルト」。これは複数のニュートリノ検出器を宇宙ステーション外部に設置し、地球や太陽から飛来するニュートリノ粒子の“ささやき”を独自システムで可聴化して鑑賞しようというものです。川のせせらぎや風鈴のような音色が、しばしばクルーの疲れを癒やしていたといいます。
けれど今年の初春、録音されたニュートリノの“音”に不思議な変化が現れました。ある夜、ルミナは普段よりも低いリズムと、時折混じる優しいゆらぎに気づきます。技術担当のアビゲイル・ユーリック(42)はデータを解析。驚くべきことに、音の変化は宇宙ステーション近傍で突如観測された微小ブラックホールの重力変動と見事に一致していたのです。
このブラックホール(通称『チビくろホール』)は、質量が月の十五分の一ほどの極小サイズ。宇宙科学者たちは最初、偶然の一致だと考えましたが、クルーが録音したニュートリノの“ささやき”を流すたびに、近傍のブラックホールが微細に共鳴し、やがて自身も規則的な重力波パターンを返すようになったことを確認しました。
ニュースが伝わると、地上のSNSでは「宇宙の無音セッションが可愛すぎる」「ブラックホールだって音楽に癒やされるんだ…」「宇宙と人間が奏でる“優しさのキャッチボール”だ!」など、心温まるコメントが相次ぎました。宇宙神話研究家の坂東イリナ(54)は『これは、地球の愛情が宇宙に届き、小さな孤独を優しく包んだ奇跡だ』と語ります。現在もこの“交流イベント”は断続的に続き、宇宙ステーションのクルーたちはブラックホールの優しい共振を「宇宙からの子守唄」と呼んで楽しんでいます。星々も私たちに、静かに微笑んでくれているのかもしれません。



コメント
うちの子にもニュースを読んであげました。『宇宙にも子守唄があるんだね』とすごく嬉しそうにしていて、親としても心がほっこりしました。ステキなお話をありがとうございます。
昔、生徒たちと夜空を眺めては宇宙の静けさを語ったものですが、まさかブラックホールとニュートリノが“会話”できる日が来るとは…。嬉しい驚きです。人類の夢がまたひとつ広がりましたね。
いやぁ、宇宙にも音楽があるなんてロマンがありすぎ!いつかISSで“宇宙ライブ”とか、世代を超えて楽しめたら面白そうですね。自分も頑張ろうって思えました。
ニュースを読んでなんだか優しい気持ちになりました。宇宙にいる人たちも地球と同じように癒やしを大事にしてるんですね。『チビくろホール』、名前も可愛くて笑ってしまいました。
最初は冗談かと思ったけど、読んでるうちに泣きそうになっちゃった…宇宙でもこうやって心がつながる瞬間があるんだね。地球だけじゃないって思ったら、毎日がちょっとだけ明るくなりました。