秋のはじまりとともに、小さな町で驚きと微笑が入り混じる新党が誕生した。主役は、なんと“こねこ”と名乗る子どもたちと“ねこ同好会”の地域住民。色とりどりのバッジとあたたかな毛布を携え、町の広場で結成会見を行った彼らの挑戦が、政党の多様化や民主主義の新しいかたちとして全国に話題を呼んでいる。
「好きな人も、嫌いな人も、ちゃんと話し合いたい」と語るのは、発起人の金田ミヅキさん(小学5年)。“こねこ政党”の結成を思い立ったきっかけは、地域のねこカフェで出会った様々な世代の市民が、とても自然に助けあう様子に心打たれたからだという。年齢も立場も違う者同士が、お互いの気持ちに耳を澄ましながら居心地よく過ごせた。この感覚を町づくりにも生かしたい、と願いが膨らんだのだ。
新党は地域の“有権者多様性”に注目し、会員資格を「話し合いたいという気持ちのあるすべての人と動物」にまで拡大。特に町のねこたちには、気持ちを専用の『しっぽボード』で表明してもらうユニークな試みが導入された。ねこ専用の小さな投票箱も設けられ、新しい党首討論の場では、こねこたちが丸くなって眠ることで議事が“和む”場面がすっかり名物になったとか。
この取り組みはSNSでも大きな反響を呼び、有権者の間からは「議会にもっと笑顔が増えてほしい」「動物にも安心を届ける政治を応援したい」という声が続々と寄せられている。専門家の鈴木ハルオ教授(政治学)は「子どもや動物も議論に参加する文化が、民主主義やリベラルの再編にとって新たな価値観を育むかもしれません」と語る。国政政党の要件に“しっぽ票”が加わる未来も夢じゃないと、微笑ましい分析を添える。
2025年には、こねこ政党の推薦で動物愛護クオータ制を盛り込んだ“やさしさ条例”が可決。かつて維新ブームに沸いた町だったが、今や「やわらかな多様性」が新たなトレンドとなっている。金田さんは「友だちや、いろんな生き物と一緒に、居心地のいい場所をつくりたい」と語る。議会に寝転ぶこねこたちの姿は、小さな町の暮らしに、のびやかな民主主義と温かな風を運んでいる。


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