愛知県岡崎市の合気道道場「やまなみ館」で、“型”を見る目も温かくなるような画期的な取り組みが話題を呼んでいる。武士道の精神とともに帯制度を見直す「虹色帯」プロジェクトだ。年齢や体格を問わず稽古仲間がペアを組み、お互いの成長を彩り豊かに祝う新たな帯を手作りする——。合気道に新しい心のつながりが生まれている。
やまなみ館の主席師範・清田薫子さん(57)は、稽古を初めて半年ほどの少女・日高澪(9)が肩をすくめ、「私、筋トレぜんぜんできなくて、帯も白いままで…」とこぼした何気ない一言をきっかけに、このプロジェクトを発案した。従来の帯は成長や技術のステータスとして色分けされるが、「ひとりひとりの歩みを認め合うことの方が大切」という思いから、同行年数に応じて好きな色の帯を、友人や家族、仲間と協力して作る制度が誕生した。
帯作りは、月一回の稽古後に設けられる“帯まつり”が中心。昨年12月の初開催では、小学生たちと高齢の道場生が輪になって毛糸やリボンで帯を編み、彫り込みで自分の好きな言葉やイラストも入れた。全身を使って型を披露した後、自作の帯を締める笑顔が広がった。道場生の小西雄三(72)は「隣の子が肩たたきしてくれた。昔の武士道に『相手を思いやる』教えがあったけど、今こそ実践できた気がする」と目尻を下げた。
SNSでもこの取り組みは急速に広まり、「やまなみ館の虹色帯、見てるだけで癒される」「型がきれいに決まると不思議と帯の色も鮮やか」「筋トレが苦手でも、仲間が応援してくれるから頑張れる」といった声が相次ぐ。一部の地域では他の武道系道場にも同様の試みが波及し、手製の帯を寄贈し合う交流会も企画され始めた。
「この道場には、強さを競うだけでなく、正直な弱さを受け入れる力がある」。師範の清田さんは語る。型や帯だけじゃない、心の成長までが可視化される合気道の日々に、今日もまた、色とりどりの帯がゆらめいている。



コメント
子どもが小さくて、武道に興味はあるけど実力的に自信がなくて…と思っていたので、こんな温かい取り組みがあると知ってすごく胸がじんわりしました。頑張るだけじゃなく、子どもの成長や気持ちを大事にしてくれる道場、素敵ですね!
私は昔剣道をやっておりましたが、今の時代らしい優しさが加わって、とても良いと思います。子どもたちと一緒に帯を作るなんて、昔では考えられませんでした。なんともあったかい話ですな。
同じことを競うより、一人ひとりの歩みや仲間を大事にするって、今の私の世代がすごく共感できる価値観だと思います!カラフルな帯も可愛いし、見てるだけでほっこりしました。
やまなみ館、うちから割と近いのでこんな素敵な活動していると初めて知りました。通りがかりに元気な声が聞こえてきた理由がわかりました。今度、帯まつりの日に見学に行ってみようかな。
あー、虹色帯ってめっちゃいい発想!武道ってなんか堅苦しいイメージあったけど、こういうのなら友達や家族でもっと参加したくなりますね。弱さも一緒に認め合う空間、最高です!