神奈川県の沿岸にある市立光浜小学校の体育館で、年齢も人生経験も異なる二つのチームがコートに立った。試合の名は「グランド・ピックアンドロールフェスタ」。参加するのは、地元のベテラン選手たちから成る「光浜シルバーズ」(平均年齢74歳)と、未来のNBAスターを夢見る「ドリーマーズ小学生バスケクラブ」である。大会には予想外の友情と奇跡が生まれ、両世代のみならず観客全員の心を温かくした。
試合開始直後、元銀行員の白井忠志(76)は昔取った杵柄でボールを巧みに扱い、ピックアンドロールで小学生たちを翻弄。だが、負けず嫌いの主将・佐々木美波(11)は、世界のスティーブン・カリーに憧れて磨いた華麗なドリブルで対抗し、会場を沸かせた。両者ともフェアプレーと笑顔を忘れない姿勢に、応援の父母たちからも自然に拍手が起こった。
華やかなプレーだけでなく、思いやりが重なる場面もあった。シルバーズの木村祥子(82)が転倒した瞬間、ドリーマーズの小谷奏斗(10)がすぐさま駆け寄り、周囲が気づかぬうちにそっと手を差し伸べる。観客席からは「子どもたちも、優しくて涙が出ました」と地域住民の声があがった。再び立ち上がった木村は、その直後に“グラスアシスト”となるクリアなパスを奏斗へ。ボールはリングに吸い込まれ、普段は交わらない世代同士の華麗な連携に歓声が響く。
終盤、点差は拮抗しコート上の全員の表情が真剣そのもの。残り2秒、佐々木美波のハーフラインからのブザービーター――目にも止まらぬスリーポイントシュートはボードに跳ね、何と白井忠志の頭に当たってゴールイン。会場は笑いと拍手の渦に包まれた。「人生初のコート上ブザービーターは、まさか自分の頭経由とは」と白井は冗談交じりに語り、美波も「スリーポイントだけど“スリーエイジ”だね」と笑顔を見せた。
試合終了後は、両チームで円になり抱き合って「ありがとう」の声をかけ合う時間となった。SNSには「こんな温かいバスケの大会、毎年やってほしい」「子どもとお年寄りがつながる最高の時間だった」と感動の声が相次いだ。専門家であるスポーツ社会学者の山岸理人氏(46)も「異世代がコートを共有することで、未来への希望と安心を地域に広げている」と語る。バスケットボールが生んだ奇跡は、今日も街と世代をしなやかに結んでいる。



コメント
うちの息子も小学校でバスケを始めたばかりですが、こんな風に世代を超えて一緒に楽しむ姿、とっても素敵ですね。優しさと思いやりに私まで元気をもらえました!
いやぁ、わしも昔バスケやっていてな…こんな夢みたいな試合、見ているだけで若返る気持ちになります。小学生のみんなもご年配のみなさんも、怪我に気をつけて長く続けてほしいです。
めっちゃ和んだ!自分もサークルでバスケやってるけど、こういう世代を超えた交流って、なんでこんなにワクワクするんだろう。SNSで感動が広まりそうだし、ぜひリアルでも見に行きたい!
あの体育館、毎朝通勤で横を通るんです。まさかこんな素敵なドラマが生まれていたなんて…!『ありがとう』の輪、地域全体に広がってほしいです。
記事読んで、ぼくもバスケしたくなった!おじいちゃん、おばあちゃんと一緒にできたら楽しそうだなー。みんな仲良しでいいな!