早朝のエメラルド公園の入り口には、ランニングウェア姿の大人から小学生まで、想い思いの色のサステナブルウェアに身を包んだ市民たちが静かに集まっていた。今日の目的は「アーバンランニング・アート巡り」——ただ走るだけでなく、まちのストリートアートを巡りながら、すれ違う人々同士で色とりどりの“挨拶バンド”を交換し合う新感覚のイベントだ。
参加者のひとり、花見康代さん(会社員、42)は「普段は仕事に追われて運動不足ですが、このイベントには自然と朝早くからワクワクして飛び起きました。知らない人とバンドを交換するたびに、心まで明るくなります」と笑顔を見せる。広場の中央でウォームアップを指導していたのは、引退アスリートの熊野大悟さん(元マラソン選手、36)。「ランニングは一人でもできるけれど、一緒に走ったこの朝の記憶はずっと残ると思っています」と語る。
このアーバンランニングイベントを特徴づけるのが、ルート上に点在する地元アーティストによるストリートアートだ。子どもたちが描いたカラフルな動物たちや、リサイクル素材でできた巨大な花のモザイク、虹色に塗装された歩道橋などを巡ると、ランナーたちは思わず足を止め、互いに“ここが好き!”と声を掛け合う。イベント中は“バンド交換チャンス”という掛け声も飛び交い、見知らぬ人同士が色の違う布バンドを記念に手渡していった。
SNS上にも続々と写真や感想が投稿されている。あるユーザーは「朝ランがこんなに楽しいなんて!交換したバンドを見るたび、出会った人の笑顔を思い出します」とコメント。また別の投稿では「息子が自作したエコバンドを気さくなお婆ちゃんと交換して帰宅。ほかの世代と自然に話せる時間になって驚きです」と、多世代交流のきっかけになったことを報告している。
主催団体の環境デザイン協会は「心身の健康や地域の絆、サステナブルな製品への気づき、そしてアートの力が巡る時間を多くの人に感じてほしい」と今後も継続開催を検討中。イベント終了後は、公園に集まった参加者全員で記念撮影をし、それぞれ色も思いも異なる挨拶バンドを腕に、また新しい一日へと嬉しそうに散っていった。まちを彩る小さな朝の奇跡は、今日も静かに人と人をつないでいる。



コメント
小学生の娘と一緒に参加しました!普段人見知りの子なのに、色んな人とバンド交換してとっても楽しそうでした。こういう温かい繋がりって、子どもの心にも良い思い出として残りそうですね。次回も絶対行きます!
わしもこの歳になって、まさか孫と一緒に朝から走ることになるとは思わんかった。子どもらの描いたアートを眺めながら、若い子たちともおしゃべりできて、心まで若返った気分じゃ。ありがとう。
いつもの早朝ランがこんなに賑やかでカラフルになっててビックリ!知らない人とも自然に話せて、ストリートアート巡りも新鮮で楽しかったです。バンドも宝物になりました。
普段は忙しさに追われて、朝の町や人との触れ合いを全然感じていませんでした。今日は同じ町の人たちと笑って走って、命の洗濯になりました。素敵な企画に感謝。
最初はちょっと恥ずかしかったけど、知らない人とバンドを交換するのって、思ったより楽しかった!みんな優しくて、また参加したいなって思えました。