推し活ファンが集う空き地に奇跡の花壇誕生 “みんなの推し色”グッズで咲いた物語

色とりどりの推し色グッズや花が飾られた花壇と、さまざまな世代の人々が集まっている様子の写真。 推し活カルチャー
ファンたちの推し色グッズで彩られた花壇に、地域の人々が集い交流する姿。

人気グループ“ルミナス・トライアード”の応援活動で知られる市内の一角に、鮮やかな花壇が生まれた。ファンたちが持ち寄った推し色グッズが、協力して地域の空き地を彩り始めている。そこには推し活が結ぶ新たなコミュニティの姿があった。

月曜の朝、緋色・青・金のアクキーや缶バッジがきらきら輝く花壇に、学生・高齢者・会社員などさまざまな人々が集まった。はじまりは、大学生の海童そら(20)が“推し曲のダンス動画を撮る場所がない”とSNSに投稿したことだ。そのつぶやきに反応した主婦・鈴森せせり(38)は「じゃあ、この空き地をみんなで綺麗にしませんか?」と呼びかけた。数日後、推しカラーの装飾品を手にしたファンたちが集い、小石を拾い、雑草を抜きはじめた。

注目すべきは、推し事の新文化“箱推しガーデニング”発足だ。参加者は自分の推しのアクキーやリボンを持ち寄り、互いの応援スタイルにリスペクトを示しながら、花壇の中に“痛バッグ型プランター”や推し色のパンジー、ビオラを植えていった。まるでグッズたちが花畑の妖精になったかのように、花壇はあっという間に華やかな“応援の聖地”に生まれ変わったという。

この花壇には“推しのバースデー”に合わせてミニイベントも開催される。手作りの投票札による“推し花投票”や、箱推し同士がメッセージを描く参加型ボードが用意され、道行く人も自然に交流できる賑やかさだ。商店街の店主・空野楽(67)は「応援は決して若者だけのものじゃない。おかげで町まで明るくなりました」と笑顔で話す。中にはグッズをきっかけに友人となり、ランチや旅行にも発展したファン同士の輪も広がっている。

SNS上では「推し活って、推す人が違っても一緒に笑えるんだね」「箱推しガーデン、毎日遊びに行きたい」といった声があふれ、他地域でも“推し花壇”づくりが始まっているとの報告もある。専門家の社会学者・新城久実(45)は「推し活は一人の幸せを分かちあい、世代や立場を越えて町の“元気”にもなり得る」と語る。推し活の熱が、ささやかな空き地から街全体へと広がりつつある。

小さなグッズと優しい気持ちが“推し色の絆”を咲かせた今回の出来事。明日もこの花壇の前を、色とりどりの痛バッグや新作グッズを手にした笑顔が通り過ぎていく。推し活の輪は、今日も少しずつ膨らんでいくようだ。

コメント

  1. 素敵なニュースにほっこりしました!推し活って若い子のものかと思っていたけど、子どもと一緒に花壇を見に行きたいなと思いました。うちの子も推し色リボン作ってくれるかしら。こういう優しいつながり、地域にも広がってほしいです。