虹色ベンチが国会に届く日 子どもたちの夢がつなぐ政治のやさしさ

国会議事堂の本会議場に並べられた虹色のベンチに、政治家や学生、子どもたちが座って談笑している様子の写真。 ジェンダーと政治参画
虹色のベンチが本会議場で人々を自然につなぎ、多様な対話の場となっています。

全国の小学校で取り組まれていた“みんなの虹色ベンチプロジェクト”が、この春ついに国会の本会議場に虹色ベンチを届けることになりました。きっかけは、北海道に住む小学4年生・香坂ミキさん(10)が授業で耳にした「女性や少数派がもっと政治に参加できたらいいのに」という話。ミキさんの素朴な疑問と願いが、大人たちや政治家の心をやさしく揺り動かしています。

ミキさんが通う緑ヶ丘小学校で始まったのは、「誰でも座って良いベンチ」をみんなで作ろうというアイデアでした。選挙や政治のニュースを見て、「もっと話し合える空気ができたら」と思ったミキさん。クラスメイトや先生たちと一緒に、赤ちゃんの手形、車いすのマーク、いろんな肌の色など、実に90色以上のクレヨンで小さなベンチを虹色に塗り上げました。その上には、「あなたも、ここに座って話していいよ」というメッセージが刻まれています。

この心温まる活動はSNSで大きく拡散され、やがて『#虹色ベンチを国会へ』というハッシュタグで全国から「うちの学校も作りたい」「私も座って話したい」の声が続々と届きました。滋賀、宮崎、岡山などさまざまな地方からもベンチが集まり、ついには女性議員・多賀さくら氏(43)が国会議事堂での設置を提案。今年4月、実際の本会議場に5脚の虹色ベンチが並びました。

このベンチの前では、議員たちが気軽に話し合い、与党も野党も、若手もベテランも、これまでちょっと距離の遠かった女性議員やLGBTQ+のグループも、互いの想いを交換する場となっています。ベンチには国会見学に訪れた中高生や、ミートゥー運動をきっかけに政治に関心を持ち始めた若者たちも自由に座れるようになりました。「ここだと不思議と話がしやすくて、みんなが本音で向き合える」。与党議員・葛西雄一氏(58)は、自然と笑顔になれる空間の威力を感じているそうです。

専門家の角谷明日美教授(社会心理学)は、「色とメッセージによる心理的バリアの低減は、実は科学的にも期待されていた効果。小さな子どもたちが発端で国会に多様性と優しさの居場所を届けてくれたことは、象徴的な出来事です」と話します。全国の自治体議会でも同様の取り組みを検討する声が相次ぎ、ミキさんの学校には毎日たくさんの手紙が届いています。「あなたも座っていいよ」の輪が、今、静かに社会を包み始めています。

コメント

  1. うちの娘も学校でこの話を聞いたみたいで、帰ってからは家のベンチにクレヨンで絵を描きたいって言い出してびっくりしました。子どもたちの優しい気持ちが大人の心にも届くなんて、本当に素敵です!

  2. 昔は国会の話なんて難しいと思っていましたが、今の子どもたちがきっかけでこんな温かい動きが広がっているのですね。元気をもらいました。わしも一度そのベンチに座ってみたいですなぁ。

  3. このニュースを読んで、はじめて政治を“身近”に感じました。誰でも座れるベンチが、みんなの意見も“座って聞いてもらえる”ってことになったらいいな。自分もいつか国会に行ってみたいです!

  4. ミキちゃん、すごい!うちの町でもぜひやってみたいです。子どもたちのまっすぐな行動って、大人の私たちもハッとさせられますね。全国にもっと広がるといいな~。

  5. 最初読んだとき「本当に国会で?」って半信半疑でしたが、優しさと多様性が広がるってワクワクします。ちょっと涙出ちゃいました。こういうニュース、どんどん増えてほしいです!