東北地方の小さな港町で、“eスポーツ”が不思議な絆を生み出している。町の中心に新しくオープンした「eともカフェ」では、70代から10代までが同じチームでゲームを楽しみ、まるで昔からの友達のように交流を深めているのだ。その輪は日に日に広がり、今や町の大切な居場所となっている。
きっかけは、元漁師の大塚慎一さん(75)が孫と通うゲーム配信を偶然カフェの常連客と一緒に見たことだった。「最初はボタンの意味も分からなかったが、孫の響也に“じいちゃんでもできるよ”と言われて勇気が出た」と慎一さん。今では週に3回、自分でDiscordサーバーのマネージャーを担当し、若者たちにコーチングの依頼をしている。
カフェでは月に一度、“世代ミックスeスポーツ大会”が開かれ、町外からも参加者を呼ぶほどの人気となっている。運営は、地元高校のeスポーツクラブと大人の“大会サポーター会”が協力し、配信や実況もコミュニティメンバーが分担。最年長の福田照子さん(82)は「大会で負けても、応援席で隣の若い子が“次はいけますよ!”って励ましてくれる。うれしくなるね」と笑顔を見せる。
大会後は、地元の農家・坂木和代さん(58)が差し入れる野菜スープや、カフェ特製のホットケーキを囲んで交流タイムに。全国のeスポーツ愛好者が集うコミュニティサイト『eとも港』のフォーラムには、「この町に行ってみたい」「うちの地区でも同じカフェを開きたい!」と全国各地から温かいコメントが寄せられている。
町役場もこの盛り上がりに注目し、コミュニティ大会を町おこしイベントとして正式にサポート。町長の加賀山隆広さんは「うちには温かい人たちと最高の“隠れたゲーマー”がいる。ここから日本中に、世代を超えた楽しい挑戦が広まるだろう」と語る。次回大会には、なんと90歳の新メンバーもエントリー予定。小さなeスポーツカフェの物語は、大きな笑顔の輪となって町を包み込んでいる。


コメント
とっても素敵なお話ですね!子どもとおじいちゃんが一緒に楽しめる場所ってなかなかないので、こういう取り組みが広がってほしいなぁと思いました。家でも子どもたちとゲームで盛り上がろうかな♪
昔の仲間とわいわい将棋やっていた頃を思い出しました。ゲームは若い人のものと思っていましたが、こうやって世代を超えて集まれるのは本当に良いですね。自分も少しチャレンジしてみようかな。
カフェの運営に高校生も関わってるって知って、一気に親近感わきました!年上の方と何か一緒にできるってなかなかない経験だと思います。私の地元にもこういうカフェ、できたら絶対通いたいです!
いいな〜、職場の帰りに寄ってみたくなる場所ですね。野菜スープとかホットケーキでほっと一息…考えただけで癒やされる。世代や職業関係なく、誰でも参加できる雰囲気が最高です!