閉店街が七色に再生 3Dプロジェクションマッピングで叶えた“みんなの夢の通り道”

閉店した商店街のシャッターに七色のプロジェクションマッピングが映し出され、子どもから高齢者までさまざまな人々が夜のアーケードに集まって見上げている写真。 プロジェクションマッピング
七色の光に包まれた商店街に、人々の笑顔と歓声が戻りました。

かつて賑やかだった商店街が、夜になると突然七色に輝く不思議な“夢の通り道”へと生まれ変わりました。寂れていたはずのアーケードには、笑顔と歓声が溢れ、長い間閉まっていたシャッターの上には誰もが描きたかった願いが投影されはじめています。仕掛け人は、この街で育った大学生・峰本響(19)と、町の人々でした。

この物語の始まりは、昨年末。通りに並ぶ店舗の大半が閉店し、夜には人影も消えたこの商店街を、峰本さんはかつてのような子どもたちの笑い声が戻る場にできないかと考えました。そこで彼が発案したのが、シャッターごとにオリジナルの物語を投影する“夢のプロジェクション”企画。各店舗が思い出や将来の希望をテーマにした短編ストーリーを募集し、それぞれを3Dプロジェクションマッピングでシャッターの上に映し出すという、新しい形のイルミネーションです。

響さんの呼びかけに応え、商店街の元店主や地域のこども会、高齢者サークル、さらには近隣小学校の美術部など、様々な世代が参加。投影される物語は、おばあちゃんのコロッケ屋が冒険する夢の旅、閉店した時計屋さんの店先に再び響く時の音、そして小学生が描いた“未来の商店街”など、バリエーション豊かな約30本。どの映像も、観る人の心に優しい余韻を残し、夜のアーケードは秘密の絵本通りへと姿を変えました。

SNSでも話題となり、「仕事帰りに寄ると、子どもの頃の自分に再会できる気がする」「知らない町なのに懐かしさで泣けた」「願いがちゃんと光になる場所」と口コミが拡がっています。遠方から見学に訪れる人の姿も珍しくなく、地元の和菓子屋を継ぐ渡邉美穂(41)さんは「絵や物語はみんなの思い出でできているから、光のなかで近所のみんなにまた会える気がするんです」と嬉しそう。

今回の企画を監修した長井征志(プロジェクションマッピング演出家・38)は、「最新技術を地域の記憶や願いに重ねることで、単なる演出以上の温かさが生まれると肌で感じた」と語ります。プロジェクション点灯期間は春の終わりまでですが、早くも“第2弾では商店街みんなの顔写真やペット、空想の生き物を登場させたい”というリクエストも募集中。今はもう営業していない店先が、夜ごと夢と希望の舞台になるこの現象は、きっと他の町へも微笑みを伝えていくでしょう。

コメント

  1. 小学生の娘と一緒に見に行きました!閉店した商店街は久しぶりだったけど、子どもがキラキラした目で「自分の夢もシャッターに映したい!」と言っていて、親としてもとても嬉しくなりました。こんな素敵な企画を若い方が考えてくれたことに感謝です。

  2. いやあ、昔よく通った商店街が、こんなに華やかに生まれ変わるなんて驚きました。孫と一緒に映像を眺めていると懐かしい気持ちと、新しいワクワク感が同時に味わえて、本当に幸せな時間でした。若い人たちのアイデアに励まされます。

  3. SNSで見て、遠くからですが遊びに行きました!夜の商店街が秘密の通り道みたいで本当に夢中になりました。他の町でもこういう取り組みが増えたら嬉しいなぁ。関わった皆さん、お疲れ様です!

  4. 峰本さん、同世代として本当に尊敬します!地元の大人も子供も巻き込んで、こんな素敵なプロジェクトに仕上げるなんて最高じゃん。俺も自分の町で何かできないかって、ちょっと本気で考えてみたくなりました。

  5. 商店街で毎日お店を開けていた頃の賑やかさを思い出して、思わず涙が出ました。お客さんや友達の笑顔も映し出されてるみたいで、目の前が一気に明るくなった気がします。もう一度、みんなと楽しい時間が過ごせて大感謝です!