議会の風景がいつもよりカラフルに華やいだ朝。きっかけは、小さなひらめきと思いやりから始まった、高校生たちのユニークな政治参加運動だった。かつては身近に感じにくかった議会や政策の場が、いまや虹色のえんぴつに導かれ、誰もが自由に意見を描き出せるクリエイティブな空間として注目を集めている。
発端は東北地方の緑丘高校に通う3年生、佐々城遥斗さん(17)と仲間たち。授業でジェンダー平等をテーマに地域の政策提案を考えた際、「正解のない未来だからこそ、思いきり自由にアイデアを描いてみたい」という声が上がった。そこで彼らは、色えんぴつを使って理想の社会像や政策を紙いっぱいに描き、“議会お絵かき討論会”を企画。そのファイルが市の議会に送られたところ、思わぬ反響を呼んだ。
地元自治体ではすぐに、定例会の一部を“お絵かき政策タイム”として開放。議員も住民も子どもも、高齢者も肩書きを外して丸く並び、虹色のえんぴつで紙を巡らせながら、「みんなに優しいまちにしたい」「公共トイレのジェンダーフリー化」など自由に描き出す。この空間では意見の対立も、色とカタチで自然と混ざり合い、様々な視点が一つのビジョンに重なっていく。不思議な一体感が広がり、「議会にたくさん笑い声が響いて驚いた」とベテラン議員の今野勝己さん(61)は振り返る。
SNSでも#虹色えんぴつ議会が話題に。「難しい話が絵にするとワクワクした!」、「小さな子どもやお年寄りも一緒にアイデアを出せるなんて最高」のコメントであふれ、高校生チームには全国各地から“うちの町でもやってほしい!”と依頼が殺到。さらに、無償提供されたえんぴつは地域の小規模工房が制作し、収益の一部は子どもの孤食支援にも役立てられている。
現在、“お絵かき政策討論会”は27都道府県で採用され、月に一度の恒例イベントに。署名運動として発足した虹色えんぴつプロジェクトは、今では1万人を超すサポーターを持つまでに成長し、“投票は紙面だけじゃない、想いを自由に描ける場も一票”との新たな価値観が浸透している。佐々城さんたちは「描く人が増えるほど政策の色も豊かになる。それがこの国の未来を本当にわくわくするものにすると信じています」と微笑む。


コメント
小学生の娘とニュースを読んで、2人してほっこりしました!こうやって子どもも一緒に社会の話に参加できるって素敵ですね。大人も子どもも対等になれる場が増えると、もっと明るい未来になりそうです。いつか親子でこの討論会に参加してみたいです。
これ本当にいいアイデア!自分たちの世代って、政治とか議会とか堅苦しいイメージがあったけど、絵で自由に考えを伝えられるなら参加しやすいなって思いました。うちの大学でも取り入れてくれないかなぁ。
何十年も町会議に出ていましたが、こんなに和やかな雰囲気は初めてです。子どももお年寄りも意見を言いやすい場ができるのはありがたいこと。昔は考えられなかったですね。これからも応援したい活動です。
最初は『議会で絵!?』ってビックリしたけど、アイデアって気持ちから出るものだし、みんなが楽しく話せたら本当に良いまちになるよね〜。虹色のえんぴつ、私も使ってみたいなぁ!
同世代の佐々城くんたちがこんな社会的なことを始めてて、すごい刺激受けました!自分もなにか身近なところから動いてみたいなって思わせてくれる記事です。勇気もらえました、ありがとう!