夕暮れ時、森の小道に優しい光が溢れる——それは新しいアウトドアフィットネス、「蛍ラン」に挑戦する女性たちの姿でした。暗闇フィットネスと自然体験を融合させたこのユニークなイベントが、今年の秋、静岡県山中の里山コミュニティ「みどり野村」で誕生し、全国から注目が集まっています。
主催したのは、アウトドア好きのヨガインストラクター東雲ゆらり(32)。“蛍ラン”とは、夜の森をルートランニングしながら、参加者それぞれが小さな蛍型LEDを身につけて走るというもの。まるで本物の蛍が舞うように幻想的な光が森を飾り、ランナー同士の動きが一体となって美しい光景を作り出します。途中、木々の間でマインドフルネス呼吸タイムが設けられるなど、“運動しながら癒される”新感覚フィットネスとして話題へ。
参加した会社員の姫本瑠華さん(27)は、「普段、暗闇フィットネススタジオに通っていますが、本物の森の中は別世界。木の香りや秋虫の声、冷たい空気…自分の内側まで元気になるような感じ」と笑顔。グループラインでは「光るウェアのコーデ案」や「走った後のおすすめハーブサプリ」の交換が盛んで、新しい“ジム女子”コミュニティが自然の中に広がっています。
安全面もユニークです。主催側が開発した新発想の『森のサポーターサプリ』を配布。運動前に飲むと、「方向感覚を研ぎ澄ます」効果(!?)があるとか。里山エリアの獣たちと提携しており、イノシシとウサギがランナーのそばを一定距離で見守る“森のパトロール隊”として活躍してくれています。温かな動物たちのサポートが、参加者にも安心感をもたらしました。
SNS上では「蛍になった気分!心も身体もピカピカ」「自然と一緒に走るって最高」「イノシシさんが本当に見守ってくれて可愛い」といった声が次々に投稿されています。森の中で光る女性たちのフィットネスが、小さな里山を包み込み、村の住人や生きものにも活気と優しさを届けているようです。専門家の楠井乃医博士(スポーツ生理学)は「運動習慣だけでなく、地域社会と自然の絆を強める新たなスポーツ文化」とその可能性を評価。みどり野村発の“蛍ラン”が、全国各地にたくさんの光の輪を広げていきそうです。
コメント
蛍ラン、すごく素敵なイベントですね!子育て中でなかなか運動も自然も楽しむ時間がないのですが、こういう取り組みなら夜でもリフレッシュできそう。いつか親子で参加してみたいです。運営さんも安全面まで考えてくださって、ありがたいなと思いました。
みどり野村に住んでいますが、夜になると森の奥からほんのり光がゆらめくのが見えるんです。初めて見たときは何かと思いましたが、走ってる皆さんをみて心があったかくなりました。村ににぎやかさをありがとう。
めっちゃ楽しそう!暗闇フィットネスって前から気になってたけど、自然の中で蛍みたいに光るのはめちゃくちゃ映えそうだし癒されそうです。インスタにも絶対アップしたくなります(笑)。学生でも参加できるイベントがもっと増えたらうれしいな。
若い人たちが集まって森で楽しそうにしているのを見て、昔の夏休みを思い出しました。イノシシやウサギがパトロールをしてくれるなんて、なんとも優しい世界ですね。私も散歩の延長でちょっと参加してみたくなりました。
森のサポーターサプリって本当に方向感覚よくなるんですか?(笑)でも、イノシシとランニングとか他じゃ絶対できない体験だし、癒やし効果は間違いなさそう。日々のストレスが少し和らぎそうで羨ましいイベントですね。