公園の散歩道に座るだけで、心も体もリラックスできる──そんな不思議な“歌うベンチ”が、北海道・美北町のとある公園で住民に密かなブームを巻き起こしている。健康増進と音楽の癒しをかけあわせたベンチの登場は、高齢者から子どもまで、あらゆる世代のウェルネスライフに温かな変化をもたらしている。
このベンチは公園の中央通り沿いに6台設置されており、座る人が一定の時間静かに腰掛けると、ベンチ内部に備わった“体組成レーダー”がそっと起動。利用者の姿勢や呼吸を分析し、最適なキー・テンポでオリジナルのリラクゼーションソングを奏で始める仕組みだ。曲調は、その時々の気温やベンチの向き、座る人の体調バランスによって毎回異なり、「まさに自分のためだけの一曲」と大人気だ。
開発に関わった町のウェルネス推進員・楡本航一さん(48)は、『単に音楽を流すのではなく、呼吸や心拍に寄り添う音で利用者自身の柔軟性やバランス感覚を自然と意識できる点が自慢です。ベンチを離れたあとも、背筋がピンと伸びて体が軽い、という声が多いですね』と話す。
SNSでは『疲れていたけど、ベンチに座ったら優しい音楽と鳥のハーモニーで気持ちが晴れた』(主婦・赤星沙希さん)や、『じいちゃんと一緒に座ったら、ベンチから二人の体力年齢に合わせた違うメロディが出てきて笑っちゃいました』(中学生・戸沢悠馬くん)など、家族や友人との新たな交流のきっかけとしても評判だ。
また、公園のすぐそばの食堂では、ベンチの音楽をまねた『ヘルシー和音プレート』が新メニューに加わり、食事と音楽、運動が三位一体となった新しい健康文化が根付き始めている。今後町は、ベンチの隣に季節ごとの有酸素運動コーナーや地域グルメとのコラボ企画も設ける予定。ささやかながら、町のみんなが自分らしく微笑める“ウェルネスフィットネス”の輪は、ますます広がりを見せている。
コメント
こういうベンチ、うちの近所の公園にもできてほしいです!小さい子供も静かに座れるきっかけになるし、私自身もリフレッシュできそう。歌に合わせて親子で深呼吸すると、きっと仲良くなれますね。素敵なアイデアです。
最近、腰が痛くて散歩もおっくうでしたが、こんなベンチがあれば出かけるのも楽しみになりそうですなぁ。昔のラジオ体操のことを思い出して、なんだか懐かしい気持ちになりました。これからの公園はすごいですね。
なにこれ超面白いじゃん!自分だけの曲が聴けるって嬉しいし、ストレスたまったとき絶対行きたい。SNS映えもするし、友だちと一緒に座ってみたいなー。美北町、遊びに行ってみたくなりました。
毎朝、犬の散歩でこの歌うベンチの前を通ります。日によって流れるメロディが違うので、今日はどんな音楽かな?と楽しみが増えました。子どもたちやお年寄りが和やかに座っている様子を見て、心まであったかくなります。
ベンチの音楽をイメージしたヘルシーランチを作るの、本当にわくわくします!公園でみんなが笑顔になるのを見ると、こちらまで元気になっちゃいます。地元がもっと好きになりました。