全国的な物価上昇が続くなか、岐阜県中津川市でユニークな現象が話題を呼んでいる。町のパン屋通りで始まった“グリーンインフレーション”の取り組みが、地元住民たちの心も懐もほっこり温めているという。
中津川市烏帽子町のパン屋通りには、4軒の小さなベーカリーが軒を連ねる。最近ここで目を引くのは、並ぶ看板に書き添えられた「値上げ、でもサプライズ付き」の文字。物価高騰や資源価格の上昇で、やむなくパンの値段を数十円アップした4軒だったが、店主たちは“値上げ”というマイナスを“幸せ”に変えるアイデアで立ち向かった。
まず始めたのは、省エネルギーな薪ストーブの導入や雨水を使った窯冷却など、環境にやさしい工夫の数々。しかし、それにとどまらず、毎日一定数のパンに「当たりくじ」を付けるという新しい仕掛けが登場した。当たりを引いた人には、翌週好きなパンを無料で受け取れたり、地元のエコ野菜を贈呈されたりと、どこか温かくて嬉しいサプライズが用意されている。
一番人気のベーカリー『ひなたの麦畑』を営む東雲ハルカ店主(35)は話す。「値上げは心苦しいけれど、このパンがちょっとだけ人を笑顔にできるなら、むしろ幸せな価格だと思うようになったんです」。SNSでも「今日は当たりで初めて知らないおじいさんと野菜を分け合った」「パン通り全体が明るくなった」と地域外からも反響が広がっている。
さらに、パンの売り上げ一部は“まちのグリーンファンド”として積み立てられ、駅前に新しい小さな太陽光発電ベンチが設置されたり、子ども食堂で使う電気をベーカリーから無償で提供したりと、地域ぐるみの“地球に優しい好循環”が生まれている。この試みを視察した環境経済学者・土井岳士教授(早陽大学)は「グリーンインフレはただ物価が上がるだけではありません。心の豊かさまで連動して育てる事例に初めて出会いました」と語った。
パン屋通りの冬は、例年より少しだけふかふかで温かそうだ。値上げの中に生まれた幸せが、町のあちこちを静かに包み込み始めている。



コメント
いつも子どもとパン屋さんに寄るのが楽しみですが、当たりくじがあるなんてワクワクしますね!値上げでも、こうやって笑顔が増える工夫をしてくれて、本当に温かい町だなぁと思いました。
しばらく前から通ってるが、当たりくじで孫にパンを分けてやったら本当に喜んでね。昔はこんな付き合いが普通だった気がして、懐かしい気持ちになります。パン屋さん、ありがとう。
値上げって聞くと正直テンション下がるけど、中津川のこの仕組みは本当にすごいですね!エコにも貢献できて、ちょっとしたサプライズもあって。地元にもあったら絶対毎日通っちゃうな。
パン屋通りがどんどん明るくなって、商店街全体の雰囲気も変わってきている気がします。小さな工夫が大きな幸せにつながるんですね。うちの小店も何か真似してみたくなりました。
この記事を読んだら、このパン屋通りに行ってみたくなりました!優しさと環境への配慮がセットなんて、本当に素敵。旅先でこんな幸せなサプライズを体験できたら、最高の思い出になりそうです。