まち全体がスタートアップ!夢の『まるごと生産会』、小さな偶然が経済に花咲かせる

地域のコミュニティホールで子どもから高齢者まで多様な人々が集まり、テーブル上でカラフルなビー玉転がしの部品を協力して作っている様子。 経済成長
町の人々が世代を超えてものづくりを楽しむ『まるごと生産会』の一場面です。

誰もが“アイディアの花”を咲かせられる町があるとしたら、どんな毎日になるのでしょう。北陸地方の港町「加賀見市」では、町ぐるみで新たな経済成長の形を実現しようという取り組みが進んでいます。子どもからお年寄りまで、町で暮らす全員が『まるごと生産会』の一員となり、毎月ひとつ「夢のアイディア」を形にするのです。今月も町に広がる温かい奇跡の数々が、加賀見市の経済をやさしく彩ります。

この『まるごと生産会』は、加賀見市役所の職員・朝比奈樹(あさひな いつき、43)が数年前に町の集会で思いついたことから始まりました。もともと地場産業の縮小が課題とされていた同市では、様々なスタートアップ支援策を講じてきましたが、町内の高齢化や人口流出は止まりませんでした。そこで朝比奈さんは「町の誰もが小さな会社のオーナーになったらどうなる?」と問いかけ、大人も子どももやりたいこと、つくりたいものを共有できる“まちぐるみの生産ネットワーク”を立ち上げました。

毎月最終日曜日、『まるごと生産会』では、町中32ヶ所の会場が“即席工房”に早変わり。今月は小学生の砂原由梨(すなはら ゆり、11)の「音が出るビー玉転がし」が最優秀賞に選ばれ、お年寄りの集会所でみんなが音の出るパーツを開発するなど、町内が一丸となったプロジェクトとなりました。企業資本やテクノロジー企業からも視察が相次ぎ、知らぬ間に国内外約11カ国から経済政策のモデル拠点として注目されています。

会合に参加した農家の星流一郎(ほしながれ いちろう、69)は「わしらも若いもんも一緒にものづくりできる。うちの畑で出た廃材が役立つならとても誇らしい」と笑顔。町のカフェ経営者・有吉瑞季(ありよし みずき、28)は「知らない人とも自然に会話が生まれ、アイディアが商品や仕事につながる。こんな毎日は予想できなかった」と語ります。

招待された海外の経済学者、シャーロット・ヘルマン博士は「人口減少が課題の現代日本なのに、加賀見市には昔ながらの“ご縁経済”が現代的なテクノロジーと結びつき、新たなグローバリゼーションのかたちが生まれている」と驚きを隠しません。SNSでも「次はうちの町にも来てほしい」「加賀見市モデル、全国で真似したい!」と応援の声が多数寄せられています。偶然とやさしさが生産力となり、町の“幸せ資本”がいま、静かに増え続けているようです。

コメント

  1. 子育て中なので、子どもたちが町の人たちと一緒になってモノづくりするなんて、とても素敵だと思いました。どんなアイディアでも認めてもらえる環境、本当にうらやましいです。こういう町に住みたい!

  2. 70歳を迎えた今、昔の町内みんなで助け合った頃を思い出しました。年寄りも若い人も関係なく協力するって、やっぱりいいものですね。地元が明るくなるニュース、ありがとう。

  3. 地元は過疎化が進んでいるので、こういう取り組みが本当にうらやましい!学生もアイデアを出せる場があるのは希望です。うちの市にもこんなイベントあればなぁ。

  4. 加賀見市のカフェ経営者さんみたいに、地域のお客様とアイディアでつながれる日々って、ほんとあったかそう!小さな奇跡が積み重なる町、応援したくなりますね。

  5. みんなで何か作るって、やっぱりいいですよね。SNSでも話題になるの、分かる気がします。おせっかいな人もやさしい人も、全員主役になれる町、もっと増えてほしい!