国会から少し離れた郊外のヒマワリ町で、ひとつの特別な法廷と議会の朝が静かに幕を開けた。猫たちがゆったりと集い、町の子どもたちが主役になる。その舞台は「ヒマワリ裁判所」と名付けられた小さな公共スペース。ここで立憲デモクラシーをめぐる温かな物語が始まっている。
始まりは、町の司法書士シロタ・マサジ(62)がひらいた週末の『憲法カフェ』だった。おとなも子どもも、猫も一緒に参加できるカフェでは、法の支配や国民主権という“むずかしい言葉”が、不思議と身近に感じられるようになる。小学4年生の杉浦ニコ(10)は「今日は“表現の自由”について話し合おうよ!」と声を上げ、隣の椅子からはヒマワリ柄の首輪をつけた猫のミタマがのそのそと同意の鳴き声を上げていた。
町の議会は、今や毎月「ネット投票」として開かれている。シロタ司法書士がアイデアを出し、町中の空き家にWi-Fiが整備され、ネット環境がない人には“おすそわけカフェ”で端末が無料貸出される仕組みが出来上がった。それでも、実際に集まるのが好きな人たちのために、ヒマワリ裁判所の裏庭には大型スクリーンとソファが並び、猫たちがひなたぼっこしながら車座になる。「猫も議論の仲間だよ。意見が違うとしっぽがふわっと大きくなるの」と議会に参加する高校生の山本ナオト(17)も笑う。
今年からは『違憲審査ごっこ』が追加された。子ども委員会が町内のどんなルールでも「もし憲法だったら…?」と問い直し、猫委員が頷いたり首をかしげたりして決をとる。ある日「公園のすべり台は昼寝目的の大人も使えること」に関して、子どもたちが活発に議論。最後は赤い首輪のおばあちゃん猫・モミジがすべり台でお昼寝して見守り、みんなで満場一致に至ったという。
SNSでも『ヒマワリ裁判所』の話題は静かな広がりを見せている。「法の支配って、こんなふうに“優しさのルール”だったら素敵!」「全国でうちの猫にも議決権を」「きょうはミタマ議長が寝てて可愛かった」など、地域を越えて意見や応援の声が届く。シロタ司法書士は「子どももどうぶつも、自分から『これは大事』って思えることが立憲主義の根っこだと思う」と話す。議会ごっこが終わるたび、猫たちは静かにソファを占領し、子ども議員たちはその隣で新しいアイデアを練る。ヒマワリ町の日差しのもと、法律も民主主義も、やさしい太陽のようにじんわり根付こうとしている。



コメント
子育て中の母です。子どもたちが自分で考えて話し合いに参加するなんて、とても素敵な取り組みですね。猫ちゃんたちが一緒というのも、うちの子どもが喜びそうです。わが町でもこんな温かい場所ができたらいいなあと思います。
こんな取り組みを読んでいると、昔の町内会を思い出して懐かしい気持ちになりました。子どもも動物も大事にされる町、いいですね。高齢者としては、スマホやネット環境のおすそわけもとてもありがたく感じます。
何これめちゃくちゃ可愛い〜!猫と一緒に憲法のことを考えたり、議会に参加したり。難しい話もみんなで楽しくできるのって最高だと思う!わたしもヒマワリ裁判所に遊びに行きたいです!
普段法律のことって難しいイメージだけど、ヒマワリ町みたいに身近になったらもっと関心持てそう。猫たちとソファで議論って、いい意味で肩の力が抜けて参加しやすそうです。こういう遊び心ある町が増えてほしいです。
この町の様子を想像すると、毎日がやさしさに包まれている気がします。モミジちゃんがすべり台でお昼寝しているなんて、見てるだけで心がなごみました。みんなで笑顔になれるニュース、いつも癒されています。