森の診療所アプリ

デジタル医療

森の診療所アプリが生み出した奇跡――浜松の小学生たちが“先生役”に

朝の光がきらめく浜松市の公立小学校。6年生の高野紗英(たかの さえ)さん(12)は、左手首に巻いた深緑色の細長いバンドからピロリ、と小鳥のさえずりのような音が鳴ると、にっこり笑う。彼女が愛用するのは「森の診療所アプリ」に連動したウェアラブルバンド。自分の健康情報を日々記録し、身近な友達や家族、近所の高齢者と“健康絵本”を完成させる取り組みが、浜松市内の子どもたちの間でやさしい波紋を広げている。