材料科学 サビを呼ぶ風を幸せに変える——“蝶合金”が運ぶ小さな夏の奇跡 陽射しがきらめく午後、金属のベンチに座ろうとした子どもたちが集まってさざめきました。「触ると冷たいけど、なんだか柔らかい!」と目を輝かせる小学生の声。そのベンチには、今年春に設置されたばかりの不思議な銀色の蝶がとまっていました。実はそれは「蝶合金」と呼ばれる新しい形状記憶合金。腐食しないだけでなく、地域の人たちの心を優しく包み込む、ちょっとした奇跡のような存在です。 2025.08.24 材料科学