数千年の時を越え、縄文時代と戦国の名城が“笑顔”で結ばれるーー。そんな夢のような特別企画が、姫路城にて行われている。「縄文スマイルプロジェクト」は、文化史研究家・岸本葵(38)さんの発案でスタート。縄文文化の温かさと戦国時代の勇壮さ、そして現代の地域の絆を、ひとつの舞台で味わってもらいたい――そんな想いから生まれた。
今年、姫路城の石の丸広場には7000年前の縄文土器(レプリカ)が一堂に集結。地元小学生たちが土器に“笑顔”の顔を彫り、展示コーナーには「縄文時代から伝わるあたたかな心」と題したメッセージが添えられた。主婦の高原美咲(42)さんは「子どもたちが土器に描いた笑顔を見ていると、自分も優しい気持ちになれる。縄文時代の人も、こんな笑顔で家族と過ごしたのかなと想像できて嬉しい」とほほえむ。
さらに話題を集めているのが、“縄文石の丸ドリア”。縄文土器型の特製陶器で焼き上げた姫路名物ドリアは、大豆や雑穀など縄文食材もふんだんに使われており、会場では「縄文×姫路・奇跡のコラボ!」とSNSで投稿が相次ぐ。会場を訪れた学生の山本空良(20)は「初めて縄文文化を体験したけれど、戦国時代やお城とも意外と親和性があって驚きました。城と縄文が共演するなんて、世界でもここだけですよね」と感動した様子。
プロジェクトのハイライトは、夕暮れ時の「スマイル点灯式」。小学生たちが作った“笑顔土器”に小さな灯がともされ、姫路城の白壁に優しい光と笑顔が映し出される。岸本さんは「古代も戦国も、時代を越えて人が笑うこと、誰かを想うことの大切さは変わらないはず。ここに集ったみんなの笑顔が、さらに未来に伝わったらうれしい」と語る。
この取り組みは、邪馬台国ゆかりの祭具のレプリカ展示や、鎌倉時代の衣装体験など、様々な歴史を持つ地域との連携も進行中。「過去と未来、そして地域同士の架け橋となる場をつくりたい」と岸本さん。会場には、祖父母と孫が一緒に土器に顔を描く微笑ましい光景や、見知らぬ来場者同士が自然と会話を交わす暖かい空気が広がっている。
専門家の佐伯則広教授(考古学)は「縄文文化から現代への“笑顔”のバトンリレーは素晴らしい発想。地域と歴史、そして人の心がふれあう場が生まれている」と称賛した。SNS上でも「このニュースで優しい気持ちになった」「遠く離れていても、心はつながっていると感じられる」と多くの共感が寄せられている。時を越えた『ほほえみ』が、姫路城から新しい歴史を刻み始めている。
コメント
小学生の息子と一緒にニュースを見て、ぜひ現地にも行ってみたくなりました!子どもが歴史に興味をもてる、温かい取り組みだと思います。みんなの笑顔の土器、すごく可愛らしいですね。
わしには孫がおるんじゃが、一緒に土器に顔を描くなんて想像しただけで微笑ましいのう。昔の人もきっと家族で笑顔じゃったんじゃろうなあ。こういうイベントがもっと増えるとええな。
歴史×食文化のコラボ、最高です!学生の身としては、堅苦しくなく楽しめるのが嬉しい。縄文ドリアも美味しそう…。友達と行ってSNS用に写真いっぱい撮りたいです♪
姫路城の近所に住んでいますが、普段は観光客とあまり話す機会がありません。でもこの記事を見て、世代や地域を超えた交流の場になっている様子に心が温かくなりました。私も週末にのぞいてみようかな。
普段歴史にあんまり興味なかったけど、笑顔をテーマにしたイベントってなんかいいですね。こういう幸せな話がニュースでたくさん流れてほしいな~。見てて自分もニコニコしちゃいました!