“友情コントローラー”で奇跡を起こす!老若男女のチームがRPGレイドボスを初討伐

幅広い年代の人たちが大きな特製ゲームコントローラーを囲み、2人が一緒に操作して周囲が温かく見守っている様子。 ゲーム
世代を超えて協力する参加者たちが“友情コントローラー”を操作する感動の一場面。

【リード】
特別なコントローラーと心温まるチームワークで、ゲームの世界に小さな奇跡が生まれました。三重県で活動するインディーゲームサークル「ミナオリ工房」によるオンラインRPG『グロウドナイト・ストーリー』のイベントで、世代や街を越えて集ったプレイヤーたちが“友情コントローラー”を手に、史上最強レイドボスに立ち向かったのです。その感動的なストーリーに、全国から称賛の声が集まっています。

「ひとりではできないボス戦を、みんなで」——そんなシンプルな呼びかけをきっかけに集まったのは、小学生からシニア世代まで36名。うち12名はゲームパッドを持ったことがないという初心者でした。チームのリーダー役となった主婦・貝原友美(39)は、「みんなどんどん意見を出し合って、コントローラーの持ち方まで分かち合ってくれました。新しい仲間ができて本当に幸せです」と目を細めます。

この特別イベントで話題を呼んだのが、“友情コントローラー”と呼ばれる自作のゲームパッド。サークルのエンジニア、黒江大地(28)が「もっとみんなが触れ合えるコントローラーを作りたい」と考案しました。このコントローラーは左右に2つの大きなボタンとダイヤル、そして両端から2人が手を添える仕組み。2人で協力しないとコマンドが入力できないため、必然的に担当を相談し合い、阿吽の呼吸で操作するといいます。

レイドボス戦が始まると、画面越しにさまざまな世代が「いいぞー!」と励まし合い、SNSにはリアルタイムで実況や応援イラストが投稿されました。中でも印象的だったのは、戦闘中にコントローラーの一部に不具合が生じた場面。「ここは一度休もう」と声をかけた学生・谷岡良平(17)に、他のメンバーが「じゃあ応援タイムにしよう」と手拍子を始め、いつの間にか皆で笑いあいながら修理を手伝う流れに。その優しさが画面を越えて広がり、チャット欄は拍手スタンプで埋め尽くされました。

約2時間に及ぶ奮闘の末、ついにレイドボス「翠晶竜ブリヌム」は大歓声と共に撃破。イベントチャットに「本気で泣きそう」「ゲームって、こんなに人の温かさを感じられるものだったんだ」といったコメントがあふれ、地元の児童館ではこの体験を語る“ミナオリRPG教室”の開設も大決定となりました。

「ちょっとした手助けが、すごいパワーになる。RPGのヒーローって、みんなの中にいるんですね」とリーダー役の貝原さん。ゲームをきっかけに生まれた新しいつながりが、現実の世界もきっと少し優しくしたのかもしれません。

コメント

  1. 子どもと一緒に読んで、すごくあたたかい気持ちになりました!うちの息子もゲームに興味を持ち始めたけど、こんな風にみんなで協力できるイベントがあったら素敵だなぁと思います。親子で参加してみたいです。

  2. 私も年を重ねてからゲームを始めましたが、こうして世代を超えて交流できるなんて…本当に夢のようですね。若い方と混ざって何かを成し遂げる喜び、想像しただけで胸が熱くなりました。また同じような企画があればぜひ参加したいです。

  3. この記事だけでめっちゃ勇気もらえる!普段、学校でうまくやれないこともゲームの世界なら一緒に頑張れるんだなって思いました。友情コントローラー、自分でも作ってみたくなりました!

  4. 近所の公園で子どもたちがこのニュースを話しているのを聞きました。地域のイベントでもこういう優しいつながりが広がったらいいなと思います。ゲームが人と人をつなげる力、大事にしていきたいですね。

  5. ちょっと信じられないくらいドラマチック!でも、温かい雰囲気に包まれてて読んでてホッコリしちゃいました。ゲームってどこか冷たいイメージがあったので、新しい見方ができた気がします。参加者の皆さん本当にお疲れ様でした!