羊たちが作曲した?風に舞う草原の“音楽会”に1万人が大合唱

色とりどりの野花が咲く草原の丘で、合唱隊の子どもたちと首鈴をつけた羊たちが一緒に過ごす明るい風景。 草原
草原のオーケストラに響き合う子どもたちと羊たちの心温まる一場面。

広大なサバンナ地帯に突如現れた“草原音楽会”が、世界中から笑顔と驚きを集めている。ここでは、ユニークな仕掛けで草の香りと野花の彩りのなか、羊たちと人間が自然の調べを奏でたという。

ビルトラ州中部の大草原エリア『ツィリア平原』。この地域を拠点に活動する草原保全生態チームと観光農場“ガリア・ステップ・コミュニティ”は、今年春、人と動物、自然が調和するスペシャルイベント『メドウ・メロディ』を開催した。きっかけは、生態学者でリーダーの真島十夜(41)が目撃した、朝もやの中で風とともに揺れる野生の草の音色と、羊の群れの鳴き声が偶然美しい和音になった出来事だったという。

会場では、標高1,120メートルのなだらかな丘に、10万本以上の“風鳴草”や“ルミナスブルーム”といった野花が植えられている。参加者たちは風を受けて音を奏でるこの草原を自由に歩き、羊たちには特別な鈴付きの首輪(軽やかな音が出る設計)が装着された。羊たちが群れで移動するたび、不思議なことに空気中で新しいメロディが生まれ、観客が静かに息をひそめると、まるで草原全体が優しいオーケストラに。

イベントのクライマックスでは、ステップの上に設けられた天然芝の『野外スタンド』で、地元小学校の合唱隊30人が壮大な草原の空にむけ『風のうた』を合唱。その際、羊たちも自然に“ベエー”とリズムを合わせるように声を上げ、思わず会場から笑いと歓声が。SNSユーザーからは『#草原交響曲』や『#羊の合唱団』といったタグとともに、美しい草の波と子どもたち、羊の奇跡的なセッション動画が世界中で拡散された。

環境音楽家のローシャ・ノーヴァ氏は『人と動物と自然、その“偶然の調和”こそ本当のアンサンブル。科学をこえる幸せの瞬間です』とコメント。イベント後、ツィリア平原は“まほうの草原”として新たな自然保護エリアに登録され、地域住民ボランティアが日々野花や草むらを守っている。空の下、草の香りに包まれるこの体験こそ、多くの人の心に刻まれ続けている。

コメント

  1. 子どもたちとニュースを読みました。羊さんやお花たちと一緒に歌えるイベントなんて、本当に夢みたいですね!いつか家族で行ってみたいです。素敵なニュースをありがとう♪

  2. 学生の頃に合唱部だった私としては、自然の中で歌って、動物たちと一緒に演奏できたみんながすごくうらやましいです。心があったかくなるようなお話に癒されました。

  3. こういうイベントが地元に来てくれたらいいのになあ。羊たちもきっと楽しんでるんじゃろうね。自然と人間が一緒になっとるって、見ていて気持ちがいいもんだ。

  4. 普段は環境のことなんて考えないけど、こういう素敵なエピソードを読むと、自然を守るって大切だなって思いました!『まほうの草原』、名前も心に響きます。

  5. SNSで動画を見て号泣しました!草原と子どもと羊たち、全部が一つになっててホントに感動。世界がもっと優しくなってほしいって、心から思えるエピソードです。