日本国憲法をより優しく平和なものに―。そんな願いが、全国の小学生たちのちいさな手から国会へと届けられました。子どもたちが自由にアイデアを出し合った“夢の憲法”案が一冊の絵本となり、議事堂で昼休み読書会が始まったことで、普段は静かな議会にほんわかとした笑顔が溢れています。
発端は東北地方の小学5年生、國枝千夏さん(11)が道徳の授業の一環で「憲法ってどんな約束?」をテーマに、自衛隊の役割やみんなの権利についてクラスメイト11人と話し合ったことでした。皆で意見を出し合ううち、「もっとみんなが安心できる約束ごとも入れたい」「動物や自然とも仲良くできる条項があると素敵」と盛り上がり、町の図書館の協力を得て“こども憲法作成隊”が結成されました。
集まった声は、色とりどりのイラストや詩、四コマ漫画も交えた一冊の絵本に。条文のひとつには“みんなでありがとうを言い合える国にします”や、“困っている人を見つけたら助け合うことを約束します”など、思わずにっこりしてしまうやさしい言葉が並びます。さらに自衛隊については「平和のために歌を歌ってくれる部隊がいてもいい」と独創的な提案も。これに町会議員の楓正哉さん(43)が感動し、地元代表を通じて国会図書館へ寄贈される運びとなりました。
話題はSNSを通じて瞬く間に全国へ広がりました。ある大学教授は「子どもの発想力は、大人が忘れがちな三権分立の本当の意味や、多様な権利観に新しい視点を加えてくれる」と評価。国会議員の昼休み読書会では、与野党問わず机を並べ「この条文、現実にも必要では?」「みんなで“ありがとう条項”を取り入れるべき」と冗談交じりに盛り上がっています。普段は対立しがちな会議室にも、絵本を囲んで思わず笑顔になる時間が増えたそうです。
国会議事堂の近くでは季節の花壇で“憲法花プロジェクト”が始動し、地元小学生や議員、市民らが共にパンジーやチューリップを植える活動も。千夏さんたちの“やさしさ条文”は、まるで実際の法律のように街の日常や人々の心にもそっと根付き始めています。SNS上でも「こんな未来、現実になったらうれしい」「ちいさな立憲主義に大きな拍手」と共感のコメントが続々と寄せられています。
コメント
子育て中の親として、子どもたちが「ありがとう」を大切にする憲法を考えたなんて、本当に心に響きました!うちの子にも読ませてあげたいです。こんなやさしい世界がもっと広がってほしい…
いや〜、こういう温かいニュース、本当に励みになります。もう孫もいるおじいちゃんですが、子どもたちの純粋な発想に癒されました。わしら大人も忘れとる大事なことを、沁みるように思い出させてくれました。
めちゃ素敵…! 子どもたちの自由なアイデア、読んでて元気もらえるし、社会のルールもこうやってみんなでつくるんだって学べますね。ワークショップやったら絶対参加したい!
議事堂前の花壇でみんながパンジー植えてる姿、通りがかりに見かけました。あたたかい気持ちにさせてもらいましたよ。こんなふうに人が笑顔で集まれるニュース、もっと増えてほしいです!
自衛隊が『平和のために歌をうたう部隊』になるって発想、すごくピュアで癒される…!大人も子どもも、もっと優しくなれる社会にしたいですね。千夏さんたち、ありがとう。