水路に耳を澄ませば、コロコロと転がる愛らしい音。全国各地の小川や農業用水に“ぽんぽこ水力コロ”が続々と設置され、町も村もエネルギーでにぎわい始めています。分散型で小さなこの水力発電装置が、クリエイティブでユーモラスな地域の挑戦を後押ししています。
開発したのは、エネルギー工学者の坂尾茜(42)を中心とするチーム。ぽんぽこ水力コロは、手のひらサイズの円筒形タービンに、子どもたちのリクエストでタヌキのプリントを施した発電機。水流に置くだけで、回転のエネルギーがゼロエミッションで電気へと変換されます。この“コロ”は使わない時は太陽光を蓄電、夜には道ばたで小さなランタンにも早変わり。「川に入れて眺めているだけでも楽しい」とSNSで人気が拡大、各地で独自のデザインや名前をつける動きも起きています。
ぽんぽこ水力コロを最初に導入した三重県の集落「桜葉村」では、高齢者の秋川瑛三さん(72)が「庭先の水路で発電した電気で、孫の通学ランプや井戸ポンプが動いた」と誇らしげ。小さな発電は、村の図書館や商店の冷蔵ケース、町内会の防災無線などにも使われ、地域行事に欠かせない存在に。そして、子どもたちが自分で“発電地図”を作成し、友達の家や公園を巡って仕組みを学び合う日課がブームとなっています。
なかには「ぽんぽこ水玉コンテスト」を開き、最も愛嬌のあるコロや、アイデア豊富な使い方を表彰する動きも。村役場職員の早瀬詩織さん(35)は「住民が協力して水路の掃除や流れ調整に取り組むようになり、地域の絆がぐっと深まった」と語ります。晴れた日には“コロカフェ”が開かれ、コロを眺めつつ地元の野菜クッキーやエコキュートで沸かしたお茶を楽しむなど、にぎやかな週末風景も。
今では複数の大学が、ぽんぽこ水力コロの熱力学的効率や分散型電源としての可能性を研究対象に。発明チームの坂尾さんは「むやみに大規模化せず、暮らしのそばでクリーンエネルギーを体験してほしい」と願っています。全国の川辺で、今日もころころ音を響かせながら、小さな発電機たちが人々の毎日をやさしく照らしています。



コメント
子どもがこのニュースを見て『うちの近くの川にもぽんぽこ水力コロ置いてみたい!』って言ってました。楽しみながら自然エネルギーに触れられるのって素敵ですね。親子で発電地図、作ってみようかな。
昔はランプの灯りで夜を過ごしたもんじゃが、このコロが孫の通学ランプや井戸にも役立っとると聞いて、時代も進んだのうと嬉しく思うわい。音も良いし、何よりご近所みんなで関われるのがええのう。
これ、めちゃくちゃ面白い!エネルギー工学の授業で先生が取り上げてほしいレベル。家の近くの水路にも設置できないかな?身近な地域づくりとSDGsを両立できる発明だと思います。
最近、桜葉村に遊びに行ったけど、みんなで水路をお掃除したり、あちこちに可愛いぽんぽこコロが転がってるのを見て、なんだか心がほっこりしました。うちの町でもぜひ真似したらいいのに!
SNSで見てずっと気になってたやつ!タヌキの顔がめっちゃ可愛いし、友達同士でどこのコロが一番カワイイか競い合ったら絶対盛り上がると思う。発電もできて環境にもいいって最高!