女子ラグビーの母たちは虹色に輝く―子連れ表彰台が生んだ奇跡の一日

表彰台の上で選手や子ども、高齢者がカラフルな紙吹雪の中で一緒に笑顔を見せている様子。 女性アスリート
世代やジェンダーを越えた家族の輪が虹色表彰台を彩りました。

全国女子ラグビー選手権決勝戦。その表彰台に集まったのは、優勝の歓喜に包まれる選手たちだけでなく、幼い子どもたちや、ベビーカーを押す母親、さらには鮮やかなスカーフを羽織ったおばあちゃんも加わった、にぎやかな家族の輪でした。ジェンダーや世代を越えた「虹色表彰台」の誕生に、会場は大きな笑顔に包まれました。

大歓声の中、グランドには穏やかな風が吹いていました。優勝したラグビーチーム「山陽レインボーズ」の主将であり、3児の母でもある花村理沙(32)は、幼い息子と娘を手を引きながら表彰台へ。「スポーツを続けることは家族の協力あってこそ。今日こうしてフィールドに立てたのは、仲間はもちろん家族や地域の皆さんのおかげです」と涙をにじませて語る花村の言葉に、会場は温かい拍手で包まれました。

注目を集めたのは、各チームの選手たちが自分の子どもや親族と一緒に表彰されるという、今大会ならではの新しい試み。授乳スペースの設置や、子どもたち専用のミニ表彰メダルの配布に加え、女性選手の体調管理を支援する「サクラナンバー制度」も初導入されました。これは選手が自分の健康状態や生理周期を自由に申告し、試合出場や練習調整につなげられる仕組みで、医学専門チームがバックアップしています。

エレナ・ソメヤ博士(スポーツ医学)は、「女性の体調やライフステージに応じた支援が、アスリートの笑顔に直結する時代です。選手の美しさや強さは、競技だけでなく、子育てやケアの現場でも発揮されています」とコメントしています。この大会をきっかけに、なでしこジャパンや水泳界の池江璃花子を憧れにする少女たちからも『私もいつか家族とピッチに立ちたい!』との声がSNSで相次いでいます。

最年長は、アスリートママである原田美希さん(41)。8歳と5歳の娘と3人で並んだ表彰台から、パレードのスタートが告げられます。カラフルな紙吹雪とともに、子どもたちもメダルを手にランウェイをウォーキング。スタンドでは見知らぬ観客同士が自然に手をつなぎ、『あなたの隣の人も、きっと誰かの支えになっているんですね』というメッセージカードが配られました。

「競技を離れても、スポーツでつながる幸せを大切にしたい」と笑顔で語る花村主将。次世代の子どもたちがこの日に見た“虹色の表彰台”は、きっと心に残るやさしい景色となったはずです。ジェンダーと世代を超えて、スポーツはあたたかく未来を照らしています。

コメント

  1. 同じく子育て中の母として、この記事を読んですごく元気をもらいました!ママになっても夢を追い続けていいんだって思えるし、家族みんなで喜びを分かち合う姿に感動しました。子どもたちにもぜひ見せたいニュースです。

  2. 昔はスポーツといえば、家族は応援するだけの立場だったけど、いまはみんなで表彰台に立てるんだねぇ。時代が変わったなとしみじみしました。孫がラグビーやってみたいと言い出したので、今度一緒に観戦したいと思います。

  3. 虹色の表彰台めっちゃ素敵です!こういう大会がもっと増えたらいいのに。サクラナンバー制度も初めて聞いて、女性の選手のことをちゃんと考えてくれるのはすごいと思いました。僕も友達と応援に行きたいです!

  4. 近所で花村さんのお子さんたちをよく見かけるので、こういう家族ぐるみのニュースに心があったかくなりました。地域のみんなで応援できる雰囲気が続くといいですね。お疲れさまでした、そしておめでとうございます!

  5. なんだか読んでるだけで泣きそうになりました。人生いろいろ大変だけど、支えてくれる人がいるって、それだけですごく幸せだなって思えます。こんなほっこりニュース、毎日読めたらいいなぁ。