小さな細菌農夫たちが川を守る 子どもたちが育てた“マイクロバイオーム橋”が話題に

秋の河原で小学生たちと大人が手作りのペットボトル装置を川に浮かべて観察している様子。 科学発見
子どもたちが育てた“マイクロバイオーム橋”を川辺で見守る様子が心温まる。

厚木市を流れる清流・桂川の河岸沿いに、この秋あたたかな話題が流れています。地元の小学生たちが自らの手で“マイクロバイオーム橋”を育て上げ、川の生きものと人々をつなぐ新しい架け橋となっているのです。科学コミュニケーター・広瀬航平氏(39)がリーダーシップを執るこのプロジェクトには、驚くべき発見と心温まるエピソードが詰まっていました。

きっかけは、市立桂小学校の理科クラブが校庭の隅の水溜まりで不思議な泡立ちを観察したこと。担任の若林麻友先生(28)は「拡大してみると、小さな菌のコロニーが協力し合って微細な“橋”を作っていたんです。その精巧さに目を奪われました」と目を輝かせます。この現象を「マイクロバイオームの建築作用」と名付け、クラブの子どもたちとともに研究をスタート。近くの桂川の浄化に役立てることを決意しました。

プロジェクトには、地元の高校生や主婦グループ、リタイアした元理科教師・市川弘樹さん(67)など、幅広い世代が集まりました。子どもたちはペットボトルで作った簡単な培養装置に土壌や川砂、落ち葉などを組み合わせて「小さな細菌農夫たち」の村を育て始めます。数週間後には、微生物たちがつながりあい、ふわふわとした天然の橋のような構造体が現れました。最初に立ち上がった“橋”には「みんなのゆめ1号」と名付けられ、川の小魚とエビが安心して移動できる小道となっています。

細菌たちの働きは、想像以上でした。汚れた水を通すことで、有機物分解や重金属吸着の効果が期待できることがわかり、市内大学の研究室での測定でも水質改善が認められたのです。「菌たちの“小さな連携プレー”が大きな浄化作用を生む。しかも子どもたち自身が手を動かして学べる仕組みになっていることが素晴らしい」と広瀬氏は語ります。SNSでは「桂川のミラクル細菌」「こどもエコ発明」と話題になり、『おばあちゃんも菌の名前を覚えるようになった』『散歩コースがさらに楽しくなった』といった喜びの声が広がっています。

秋の終わりに河原で開かれた“菌たち感謝祭”では、地域住民が自家製の菌バッジや細菌モチーフのパンを持ち寄り、橋のそばでピクニックを楽しみました。参加した主婦・杉浦桃恵さん(49)は「菌たちが頑張っていると思うと、ゴミを捨てたくなくなった。みんなで川を大切に守ろうと自然に思えるのがすごい」と語ります。子どもも大人も大切な川とさらに仲良くなり、新たな“生きものとの共生”の形が桂川に根を下ろし始めています。

コメント

  1. うちの子もこの理科クラブに入りたい!本当に素敵なプロジェクトですね。楽しみながら学べて、身近な自然を大事に思えるなんて、子どもたちの成長にもきっと良い影響があるんだろうなあ。

  2. 昔は川辺で魚釣りをよくしたものです。今でも子どもたちがこうやって自然と触れ合い、科学への興味を広げていると聞いて、とても心が温かくなりました。桂川がいつまでもきれいな川でありますように。

  3. マイクロバイオームの仕組み、めっちゃ面白そう!こういう実験をみんなでやれるなんて羨ましい…自分ももっと小さい頃からこういう環境あったら、きっと理科好きになってたかも。

  4. このごろ川のまわりがにぎやかで楽しい雰囲気です。みんなのゆめ1号、毎朝のお散歩で眺めてほっこりしています。子どもたちも元気で、みんなで川がきれいになっていくのが嬉しいです。ほんとにありがとう!

  5. 菌のバッジとか細菌のパンとか、アイディアが可愛すぎて笑いました!正直最初はピンとこなかったけど、自分もちらっと手伝ったらすごく楽しかったです。学校だけじゃ学べないこともあるんだなって思いました。