川沿いの朝ヨガで三世代が笑顔の輪 呼吸ひとつに心つながる

朝日の差し込む川辺で三世代の参加者が手をつなぎ、輪になってヨガを楽しんでいる様子。 ヨガ・ピラティス
三世代が集い、やさしい空気が流れる川辺の朝ヨガ。

日の出を迎える川辺に、春風がやわらかく吹く中、ヨガマットを手にした人々がおだやかに集まっています。今年で7年目を迎える星野リナインストラクター(38)の「みずぎわ朝ヨガ」は、子どもから高齢者まで世代を越えて人気を集めています。最近では、親子三世代や地域のご近所さん同士も参加する“心ほぐしの場”として話題です。

リナさんのヨガは特別なポーズや速度ではなく、何より“呼吸”を大切にするスタイルが特徴です。「誰かが失敗しても隣の人がそっと励ましてくれる。それが、この場所の空気になりました」と毎週通う主婦・朝倉佐世子さん(64)は目を細めます。参加者のなかには車椅子で参加する渡辺ケンジさん(74)も。「リナ先生の声に合わせて深呼吸するだけで、不思議に体が軽くなる」と笑い、孫のミユちゃん(8)と手をつないでポーズを取ります。

初心者も気軽に参加できるよう、ヨガウェアがなくてもジーンズや浴衣でもOK。リナさんは「見た目もポーズの完成度も関係なく、気持ちよく動けばそれだけで十分」と声をかけます。そのやさしい雰囲気から、初対面同士が自然に声をかけ合いうち解ける光景が週末の川辺で当たり前になりました。

今年からは月1回、グループレッスンの後に“笑顔の朝ごはん”がふるまわれ、地元農家の野菜スープやおにぎりに皆の感謝の声が広がっています。「ヨガのあとのごはんが、みんなで過ごす朝の思い出になる」と学生の高見ユウコさん(19)は話します。参加費は自由募金制。誰もが入りやすい工夫や、少額の寄付が地元福祉の支えになっているそうです。

SNSでは「季節ごとの花や川の音、呼吸を合わせる心地よさに癒やされた」「おしゃれなヨガウェアじゃなくても安心して参加できる雰囲気が最高!」と写真や感想が相次いでいます。リナさんは「忙しい毎日のなかで、自分の体と心、そして誰かのぬくもりを感じられる朝をふやしていきたい」と微笑みました。来週もまた、新しい笑顔に出会える朝が静かに待っています。

コメント

  1. 3歳の娘と一緒にヨガに参加してみたいなぁと思いました!うちみたいな小さい子がいても、みんなで温かく迎えてくれる雰囲気が素敵です。朝ごはんまであるなんて…忙しい毎日にほっとするひとときになりそう。

  2. 最近なかなか外で体を動かす機会がなく、この記事に心が動きました。車椅子でも参加できるというのはありがたいです。私も孫と一緒に呼吸を合わせて、朝の空気を感じてみたいです。

  3. こういう気軽な朝活イベント、もっと他の地域にもあったらいいのに!ヨガとか初心者なのでちょっと不安だったけど、雰囲気が良さそうでジーンズでもOKなら気楽に飛び込めそう。朝ごはんも地元食材って最高です。

  4. うちの町内にもリナさんみたいな方がいたらなぁと思いました。おしゃれじゃなくても、みんなで集まって自然の中で朝を迎えられるなんて幸せですね。毎週こんな光景が見られる川辺が、羨ましいです。

  5. 世代を越えて参加できるって本当にステキですね!仕事ばかりで家族との時間が減ってきてたので、こういう朝ヨガで一緒にリラックスできたら子どもたちも喜びそう。支援金も地域に還元されてるのがいいなあ。