「もう少しお小遣いがあったら、大好きなパン屋さんに自動ドアを付けたい」そんな小さな願いが、投資トレンドを変える大きな流れとなり始めました。子どもたちが自分の町の“輝き”に投資できる『ヒカリ市場ファンド』が誕生し、地域経済のみならず、大人たちの心にも温かな波紋を広げています。
青森県八景市で今年発足したこのファンドは、地元ベンチャーキャピタル『青空結いキャピタル』(代表:美波マキ(42))と市立八景第三小学校の児童会が共同発案しました。個人や企業ではなく、なんと市内の小学生が主役となり、町の好きな場所・人々の夢に“応援投資”できる仕組みです。初年度は、パン屋「麦のほっぺ」、高齢者の憩いの場「みずいろカフェ」、そして街路灯をAI化するプロジェクト等へ、合計120万円が集まりました。
投資のきっかけは、「町で一番やさしいお店」に選ばれたパン屋の扉が重たく、高齢の客が困っている姿を見かけた児童会長の宇佐美遥(11)の一言。「みんなでこの街を便利に、そしてもっとやさしくしたい」。児童たちの想いに市内金融機関やベンチャーコミュニティが呼応し、子ども向けのデジタル通貨「ヒカリコイン」(1コイン=100円)や、リスクを分散する“夢みる国債型寄付”が新設されました。
資金の使途をみんなで話し合う場面では、小さな投資家たちがAIアプリを操作し投票。AIが公正に集計・説明し、子どもにも分かる言葉でリスクや未来予測を伝えます。「知らない友達とも一緒に考えたのが楽しかった」「自分たちの町を作るってドキドキする」と、子どもたちの声ははじけます。
地域の経済アドバイザーである佐鳩伸次(58)は「インパクト投資という言葉を、純粋な好奇心と優しさで実践したのは日本初」と感嘆します。SNSでも《小さな手から始まる大きな経済》《子どもが本当に幸せなことへ“投資”できる町、素敵すぎ》と絶賛の声が広がっています。ヒカリ市場ファンドをきっかけに、全国で似た取り組みが生まれつつあるという噂も。ご近所経済に子どもたちの笑顔が集まる未来、案外すぐそこかもしれません。



コメント
うちの子も小学生なので、こんな素敵なファンドがあったらぜひ参加させたいです。自分の町のために子どもたちが何かできるって、すごく誇らしいですね!心があたたかくなりました。
パン屋さんの自動ドア、ほんとありがたいです。年を取って重い扉はひと苦労…子どもたちの優しさに感謝。若い力で八景市がもっと住みやすくなるといいですね!
すごいなー、自分が小学生の頃は町づくりとか全然考えたことなかった。子どもが主役って、未来に希望を持てます!地方創生のヒントになる話ですね。
毎朝「麦のほっぺ」の前を通りますが、優しい町になっていくのは嬉しいです。この取り組み、他の町にも広がればいいなあ。みんなで作る町、素敵ですね!
こういう話を読むと、大人も負けてられない気がします(笑)。子どもたちの一生懸命さに元気をもらいました!僕も何か、小さな応援をしてみたくなりました。