朝焼けの稜線にたどり着いた登山者たちが、まるで約束したかのように山頂で出会う——そんな偶然から始まった“焚き火ラリー”が、週末の瑞穂高山で心温まる一夜を生み出しました。地図を道しるべにして集った人々の間に広がった、優しさに満ちた物語を取材しました。
週末、瑞穂高山の山頂広場には、それぞれ違うルートから登ってきた登山者たちが集いました。きっかけは、若き小学校教師・日比野緑(28)が作った手描きの『ほっこり山頂あそび地図』。道の分岐ごとにちょっとしたメッセージや謎解きが仕込まれたこの地図は、麓で配られ、登山道を辿る多くの人々に冒険心と小さな笑顔をもたらしました。
同じ地図に記された“山頂で小さな焚き火を灯して、温かい気持ちを分けあいましょう”というメッセージ。これに心打たれた調理師の藤崎章太(36)は、家族連れにも安全なミニ焚き火セットを背負って登頂。初めて出会う登山者たち数人も、地図の指示のもと手作りのカップとマシュマロ、色とりどりのマグカップを持ち寄り、自然発生的な焚き火タイムが始まりました。
焚き火を囲んだ人たちは、地図に書かれた自己紹介ゲームや“好きな登山コース発表会”を楽しみ、初対面にもかかわらず和やかな笑い声が響きました。道に迷いかけた大学生グループも、焚き火の温かさに惹かれて合流。その場で“山頂ポスト”と題したノートが回され、各自のメッセージや小さな願い事が綴られていきました。
「地図一枚から、こんなにも人の輪が生まれるとは思いませんでした」と日比野さんは語ります。SNSにも《今日だけの不思議な友達ができた》《焚き火と笑顔、忘れられない夜になった》という投稿が相次ぎ、山頂に置かれた“願いごとノート”には翌日、新たな登山者の優しい書き込みも追加されていました。冬の空気のなか、焚き火と地図が紡いだストーリーは、山に来る人々の心にあたたかな灯火となったようです。



コメント
子どもがいると、こういうあったかいイベントって本当に嬉しいです!自然の中でみんなで焚き火して交流なんて、今の時代なかなかできない体験ですよね。うちも次の週末、家族で瑞穂高山に行きたくなりました。素敵な記事をありがとう!
昔は山で会う人と自然と打ち解けることが多かったけど、最近はみんな忙しそうで寂しいなと思っていました。こういう試み、とても懐かしくて嬉しくなりました。若い方々が山で繋がれるようなきっかけ、もっと増えてほしいです。
この間、瑞穂高山登ったけどこんなイベントあったのか!参加できなかったのがめちゃくちゃ悔しいけど、読んでてほっこりしました。今度仲間誘って、自分たちも何か山頂でやってみようかなと思いました!
他人同士が焚き火囲んで気軽に話せるなんて素敵すぎます!日比野先生の手描き地図、私もほしいです。今度登山口に探しに行こうっと。寒い季節だからこその、心も体も温まるニュースで癒されました。
これは最高に幸せなニュース!願いごとノートに、今度自分も何か書いてみたくなりました。普段はシャイだけど、こういう自然と人が繋がる場なら、一歩踏み出せるかも。地図を書いてくれた日比野さん、本当にありがとう!