夢を版画に―85歳の“おじいちゃん”画家、メタバース美術館で心の展覧会

北陸の山間部の家で木版画作品を広げる高齢の男性が静かに座っている様子。 美術展
桜井宗一郎さんが自宅で夢の版画作品を見つめる姿。

現実とデジタル、そして人の優しさが交差した特別なアートイベントが大きな話題となっている。北陸の山間部に暮らす85歳の版画家・桜井宗一郎さんが、孫の提案で自ら描き続けた“夢の風景画”をメタバース美術館で展示。その温かな世界観に全国から訪問者が絶えない。

きっかけは孫の桜井麻衣(22)が帰郷中に見た大量の版画作品。宗一郎さんは若い頃からコツコツと山や田舎の風景、子どもたちの笑顔など「こんな景色が残っていればいいな」と思い描いた光景を版画で表現し続けてきた。しかし展示の機会もなく、押入れにしまわれていた作品を「誰かに見てもらえたら…」と麻衣さんがSNSに投稿したところ、思いも寄らぬ反響が。

美術大学のオンラインサークルがこれに注目。「祖父と孫が夢を形にするストーリーと、どこか懐かしくも新しい作品に感動した」と代表の金田隆志さん(19)は話す。その後、ネット上でボランティアが集まり、宗一郎さんの原画をスキャンしてメタバース美術館に展示するプロジェクトが始動。世界中から来館者が仮想空間に集うなか、来館者同士のコメントや思い出の風景談義も盛り上がり、まるで昔の縁側のような温かな交流が生まれている。

展覧会では、宗一郎さんの直筆の一言入りデジタル版画や、限定アートグッズ・ポスターもチャリティ販売。売上の一部は、地域の児童館や山村図書館に寄付されることが決まった。SNS上では「おじいちゃんの描く青空に元気をもらった」(高校生・渡辺浩志さん)や「幼い日の記憶を思い出した」(主婦・石田由紀さん)など感謝と感動の声が次々と投稿されている。

「自分の夢がたくさんの人の思い出と重なった気がして、うれしい」と宗一郎さん。メタバース美術館には、この冬も全国の親子連れや海外のアートファンが集い、仮想のはずの小さな町が、みんなの笑顔であふれている。アートがつなぐやさしい連鎖は、今日も世界へ、そして未来へと広がり続けている。

コメント

  1. 夢を大切にするおじいちゃんと、それを応援するお孫さんの絆に感動しました。私も子どもたちと一緒に作品を見に行きたいです。こういうニュースに心が温まりますね。

  2. 同じ年代として、とても励みになりました。デジタルの世界は難しいと思っていましたが、こうやって若い人たちとつながって夢を叶えることができるんですね。素晴らしいお話に元気をもらいました。

  3. すごい、こんなカタチでアートが世界中に届くなんて!自分も将来、好きなことを色々な方法で広げてみたいなって思いました。ぜひ美術館に行ってみます!

  4. 家の近くの風景も、昔はこんなふうにのんびりしていたなぁと懐かしい気持ちになりました。どの世代にも優しさを与えてくれる作品だと思います。素敵なニュースをありがとうございます。

  5. こういう幸せな連鎖が本当に現実にも広がってほしい!チャリティで地域の子どもたちも笑顔になるなんて、最高じゃないですか。おじいちゃん、ありがとう😊