新潟県の山間の町に、色とりどりのひまわりが一斉に咲き始めている。その景色を生み出したのは、町の小学校に通う小学3年生のクラス「ひまわり組」と、彼らの“土と友だちになる”という目標に共感した町の人々だった。無肥料・無農薬の土で一粒ずつ種を植え、大切に育てた結果、町中がやさしい黄色であふれているという。
発端は、小学校の担任・相原陽菜先生(29)が、道端に咲くひまわりのたくましさに惹かれたこと。「農薬や肥料を使わず自然農法で野菜や花を育てることで、生き物や土の声が聞こえる気がする。子どもたちにもそんな体験をしてほしかった」と相原先生は振り返る。地元の林間放課後クラブとも連携し、児童たちは春休みから苗づくりを開始。決め手になったのは、地域のおばあちゃん・小柴トシエさん(81)が伝授した「落ち葉パワー堆肥」だ。落葉と野草だけで育てる伝統の方法に、子どもたちの好奇心は大爆発したという。
町のSNSグループ「にいがたスマイル自慢会」では、その様子が連日話題になった。『#ひまわり農園日記』のタグとともに、泥だらけになりながらわらで堆肥を混ぜる児童や、てんとう虫に歓声をあげる姿が投稿されると、住民の間で自然農法の輪が広まり始める。“昔はみんなこうしてたよね”“またやってみたかった!”といったコメントが殺到。「うちも畑を無農薬にしてみようかな」と挑戦する家庭もこの夏で30軒を超えた。
秋には収穫や開花が町内の一大イベントに成長。大きなひまわりの下で手作りジュースをふるまう『ひまわり収穫感謝祭』には、80歳代から3歳児まで150人以上が集まった。ひまわり組の児童たちによる『自然農法劇』が上演されると、見守る家族や農家、地元カフェの店主、さらには町長も一緒になって大合唱。「この花の種は、みんなの笑顔の種になったんだよ」と代表の児童がマイク越しに語り、会場に温かな拍手が広がった。
今年度、町は「ひまわり農園プロジェクト」を特別なオーガニック認証として記録することを決定。パッチワークのように広がる畑には、児童が名付けた「てんとう虫通り」や「もぐらの丘」などの看板が立ち、訪れた人々を優しく迎えている。自然と地域と子どもたち――その三つの力が交じり合い、小さな種から生まれた奇跡が、町をやさしく包み込んでいる。



コメント
読んでいて胸があたたかくなりました。うちの子もひまわり組の皆さんみたいに、自然と触れ合いながら優しい心を育んでほしいです。収穫感謝祭、ぜひ親子で参加してみたい!
昔はよく孫たちと畑をやったのを思い出し、懐かしくなりました。子どもと大人が一緒に汗を流すのはとてもいいことですね。町がみんなの笑顔であふれるのは本当に素晴らしい。
こういう町に住んでみたい!学生ですが、SNSで見た写真も本当にきれいでした。てんとう虫通りとか、子どもたちのセンス最高ですね。エコ活動に自分も挑戦してみたくなりました。
ひまわり畑の黄色を眺めながら自家製ジュースを出せる日が来るなんて、夢みたいです。みんなのアイデアと手が、町をどんどん明るくしてくれていますね。来年も応援します!
すごい!ぼくもひまわり組に入りたいなあ。赤ちゃんてんとう虫、見てみたいし、ジュース飲みたい!ぼくの町でもやったら楽しいと思います。