都心の“ミラクルソイル”計画、小さな公園が奇跡の大変身——子どもたちが咲かせた未来

都心の小さな公園で子どもたちと清掃作業員が一緒に土を触りながら苗を植えている様子。 土壌
地域の子どもたちと大人が協力し、公園再生プロジェクトに取り組む姿が印象的です。

東京の中心部にある大通り沿いの遊具公園で、地域の子どもたちと市の清掃作業員たちが手を携えた“ミラクルソイル”プロジェクトが話題を呼んでいる。ひからびた土が豊かな命の揺りかごに生まれ変わっただけでなく、まち全体の希望までも芽吹かせている。

かつては雑草しか生えず、照り返しで遊ぶ子どもも少なかった“記念坂公園”。公園再生のきっかけは、近隣の小学3年生、島田リリカさん(9)が路上で拾った落ち葉から始まった。「これもったいないから埋めたら、土がふわふわになるかも」。その一言に、大人たちは驚き、すぐさま“落ち葉コンポスト部”を結成。清掃作業員の白井信介さん(53)が中心となり、地域ぐるみで毎月落葉や剪定枝を集め、発酵させて特製の再生土壌を育て始めた。

プロジェクトは予想外の広がりを見せた。近隣小中学校、有志の主婦グループ、そしてリタイア後のシニアたちがバトンをつなぐように参加。なんと、地元の鉱物研究会からの提案で、微量だけれど土のミネラルバランスを整える石英のかけらや、リジェネラティブ農業にヒントを得た除塩作業まで導入された。さらにはバーチャル土壌観察アプリを地域限定で公開し、子どもたちが“今の土の中の暮らし”を日ごとに観察できる仕組みも完成。遊具横のスペースには、小さな畑と花壇が並び、昨秋はヒマワリとジャガイモがどちらも豊作となった。

SNS上では『#奇跡の土曜』とハッシュタグが広まり、「土に顔を近づけると、なんだか嬉しくなる」「学校帰りにミミズ観察隊したよ!」と子どもたちから微笑ましい声が上がる。一方、専門家の稲垣沙羅教授(都市農業・56)は『都市の土壌は再生できないと言われてきましたが、知恵と遊び心があれば変化を起こせる。放射能や塩害で傷んだ土地ですら、一歩ずつ取り戻せる希望だと思います』と語る。すぐそばを通るサラリーマンや観光客も立ち止まることが増え、元気に緑の中を走る子どもたちを眺めては「久々に都会の地面があたたかく感じる」と笑顔を見せている。

今、公園は“ふわふわソイルひろば”として親しまれ、毎春恒例だった植生調査は子ども主導の“土のお祭り”へ。来月には地域6校合同の『みんなの土研究発表会』が開催予定だという。島田さんは「大人と一緒だからできた」とはにかむ。誰もが素足で歩きたくなる土。そのぬくもりが、見えない絆をまちの隅々に広げている。

コメント

  1. 子どもが自分から公園の土を育てようなんて、とても素敵ですね!うちの子も自然観察が好きなので、こんな取り組みが近所でも始まったらいいのにと思いました。子どものひらめきと大人の協力で、街が優しくなる感じがします。

  2. いやあ、昔はこんな光景が普通だった気がします。年寄りには懐かしく、うれしいニュースです。子どもたちが土いじりする姿を見ると、わしも混ざりたくなりますな。

  3. 実際にSNSの #奇跡の土曜 で写真見ました!公園の雰囲気が全然違ってて、行ってみたくなりました。自分もいつかこんなプロジェクトに関わってみたいです!

  4. 毎朝この公園を横切って通勤してます。前は寂しかった場所が、いつも子どもやお年寄りでにぎやかになって、とても明るい気持ちになります。地域っていいなと感じました。

  5. 地域の主婦グループも参加してるんですね!ただの落ち葉や枝が、こんな素敵な土に生まれ変わるなんて感動です。お野菜やお花が育つ喜びをみんなで分かち合えるのが素晴らしいです。