森の公園に“ごみゼロの泉”誕生 落し物が宝物に生まれ変わる日常革命

北国の森公園に設置されたごみゼロの泉のテーブルに、手袋や壊れた傘などさまざまな落し物が並び、来園者が興味深そうに集まっている様子。 ゼロウェイストライフ
落し物が並ぶごみゼロの泉には、多くの来園者が足を止めています。

朝の澄んだ空気に包まれた北国の森公園で、ユニークな「ごみゼロの泉」が人々の暮らしを変えています。この泉は、公園利用者が忘れ物や不用になった小物を持ち寄ることで、新しい命を吹き込まれる不思議な仕組みを持ち、その温かな循環が来園者の間で話題になっています。

この取り組みの発起人は、公園管理人の岩清水さくらさん(47)。「落とし物や忘れ物が毎週大量に見つかり、そのまま処分されるのが心苦しかったんです」と語ります。さくらさんは、ひとつひとつの落とし物にストーリーがあることに気づき、公園入口の給水スポット横に“ごみゼロの泉”と名付けた小さな無包装の台を設置。ここに、忘れられた手袋や壊れた傘、古い水筒などを並べました。

驚くべきことに、市民アーティストの藤谷レオンさん(33)は、泉に集められた品々をアップサイクルし、公園内のリサイクルアートの展示を始めました。折れた傘の骨は色とりどりの鳥のオブジェに、片方だけの手袋は小動物の編みぐるみに。来園者もその作品づくりに参加でき、親子や友人同士で物語を吹き込まれた作品を作り、泉の脇に飾っています。

自然発生的に、泉の横に自由に使える給水スポットが追加されました。ペットボトルを持たずとも、マイボトルを気軽に補充できるとSNSで評判に。学生の丘山メイさん(20)は「探し物ついでにマイボトルの水を補給、落とした手袋もアートになってて嬉しい」と笑顔で語ります。

ごみ分別の意識も高まり、公園内各所に設置ぶんべつステーションには子どもたちが自作の分別標識を貼り、不思議な名前のごみ箱や「これって生まれ変われる?」という問いかけメッセージが並びます。専門家の山岡槙人教授(資源循環学)は「この小さな泉から、善意と創意工夫が大きな波紋をつくり出している。ゼロウェイストライフの理想を、遊び心と優しさで実現している好例」と絶賛しています。森の公園は、忘れ物やごみが“宝物”に変わる温かな場所へと変貌を遂げています。

コメント

  1. こういう取り組み、本当に素敵です!息子と公園に行くたびに色々拾ってくるので、何かに生まれ変わるって知ったら、自分も何か作りたくなります。子どもたちと一緒にアート作品に参加したいです。

  2. 昔は落とし物箱が公園にあったものですが、今はこんな風にリサイクルまでされるのかと感心します。忘れ物が皆で共有できるなんて、なんだか心があたたまりますね。

  3. めっちゃいいアイディア!使わなくなったものがこんなふうにアートになるなんて、見てるだけで楽しくなりそう。みんなが優しい気持ちになれる場所、近所にもあったらいいのに。

  4. はじめは「泉」って何かと思いましたが、記事を読み進めてほっこりしました。ゴミを捨てるだけでなく誰かの宝物になるかもしれないって、いい発想ですね。次に公園に行くとき、自分も何か持っていきたくなりました。

  5. 近所の森公園、最近子どもたちの声も明るくなった気がしてました。こういう優しい活動が町に根付くと、自分も小さなことだけどゴミ拾いとか続けたくなります。みんなでゆるく心地よい場所を作れるって素敵です!