青い空に黄色いひまわりの花が咲き誇るタリア村で、思いがけない科学の奇跡が起きた。村の子どもたちの自由研究がきっかけとなり、誰もが笑顔になる分離技術が誕生しつつある。
物語の始まりは、好奇心旺盛な小学生グループ「フロウサン・クラブ」の発表会。彼らは村のシンボルであるひまわりについて調べる中で、昨年の記録的な豪雨の際、畑の土が油で汚れてしまったことを思い出す。『どうやったらひまわりがもっと空気をきれいにしてくれるの?』という問いから、化学工学者のカミヤ・リコ(35)が村の学校で開催された科学教室に招待されることとなった。
リコは子どもたちの発想と、村で採れたひまわりの種から抽出した天然油に注目した。『もしかして、この油を使えば有害なガスを分離できるかも』。大人も巻き込んだプロジェクトチームによる挑戦が始まり、廃棄される予定だったひまわりの茎や葉も使って独自の流動層触媒を開発。従来の工場排気処理にソルベント抽出技術を組み合わせ、触媒が再利用できる親しみやすい装置が作られた。
試験は村の加工所で行われ、驚くべき成果が現れる。新触媒が空気中の微粒子を優しく包み込み、村の空に再び鮮やかな青さが戻ったのだ。『見て、空がこんなに笑ってる!』と、クラブのリーダーである児童(11)が感嘆の声をあげた。その様子はSNSでも話題となり、世界中から『こんな分離技術、僕の町にも欲しい!』『植物の力ってすごい』と感動のコメントが相次いだ。
『子どもたちの素朴な疑問が、まさか国際特許になるなんて思わなかった』とリコは微笑む。タリア村では今、ひまわりの花がますます愛されるようになり、収穫祭には“ひまわり触媒坊や”の人形も登場。大きな科学の発明が、小さな優しさと共に地域を包んでいる。人と自然が力を合わせた分離技術のこれからに、村人も科学者も、満開の笑顔で期待を寄せている。


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