空を舞うジャンル横断アバターサークル、大冒険コピー本で癒やしの輪

公園のベンチで色とりどりのアバターの仮面や衣装を着た人々が、コピー本を一緒に製本している様子。 同人文化
参加者たちが即興で協力し、手作りの合同誌を完成させる温かな一場面。

色とりどりのアバターたちがそよ風に乗って、広場一面にやさしい笑顔をもたらした。一風変わった同人イベント「ジャンル越境アバター大集会」が今年も園田中央公園で開催され、趣味や年齢も様々な作家たちが、それぞれの“好き”を持ち寄る熱気と温かさに包まれた。

企画の仕掛け人は、サークル「風まかせ通り」の代表でイラスト作家の小柳あすな(29)。あすなさんは、「もっと垣根なく、色んなジャンルのファンや作家が混じり合える場を作りたい」と、参加条件を“好きなもののアバターを用意すること”に設定。アバターは手作りの仮面や着ぐるみ、デジタルホログラムなど多様自在で、出展サークルの棚には不思議な動物や機械、童話の登場人物までが所狭しと並んだ。

会場でひと際注目を集めていたのは、「ジャンル移動自由券」と書かれた特製バッジ。これは誰でも自分の好きなジャンルのコスプレやアバターに、その場で“ジャンルごと”変わって歩き回れるという、即売会特有の“移動遊戯”を実現するアイテム。物語の主人公になりきったり、歴史創作からSFまで一日で体験できる仕組みに、来場者たちも思わず童心に返ったような笑顔を見せていた。

合同誌コーナーでは、年齢やジャンルを超えて集まった作家たちによる“癒やしの短編集”が頒布されていた。「仕事や勉強で疲れた時、そっと心に寄り添う物語を」と、小柳さんが常連の印刷所へ手書きのラフを持ち込んで作った初のコピー合同誌は、ほぼ手渡しのみの限定配布。それが口コミで話題となり、なんと1時間で用意した分が品切れに。急遽プリンターを持ち出し、来場者どうしが自発的に製本を手伝う光景も見られた。

「アバターがいると、自分じゃなくても誰かのことをまっすぐ応援できる感じがして、参加を迷っていたけど勇気が出せた」と語るのは、今回初めてオリジナルキャラクター本を出した主婦(43)。SNS上では『新しい自分になれる場所』『みんな違ってみんな楽しい』『ジャンルの壁も曖昧になって、知らなかった“好き”まで増えた』など、多くの温かい声が寄せられた。

イベントの終盤、川辺で行われた“みんなでコピ本製本タイム”では、参加者同士が未完成だった本のページを順番に綴じ、最後の空白ページにその場で即興のイラストや励ましの一言を書き合う姿も。小柳さんは「好きなもの、やりたいこと、誰のものでもなく自由に持ち寄って、また来年も笑顔で集まれますように」と語った。空を舞ったアバターたちは、ジャンルや肩書きの枠を超え、誰かの優しさや勇気にそっと寄り添い続けている。

コメント

  1. こういうイベントが地域で開かれるの、本当に素敵ですね!うちの子供たちもアバターの仮装が大好きなので、次は一緒に参加したいと思いました。手作りの本をみんなで作るなんて、親子で楽しめそう!主催の方やスタッフの皆さん、優しさをありがとうございます。

  2. 近くの公園でやっていたので、ちょっと覗いてみました。年配の私でも若い人たちのパワーやアイデアに元気をもらえた気がします。昔と違って、今は色々な趣味が自由に楽しめるいい時代ですね。来年は孫と一緒に何か作ってみようかな。

  3. ジャンル移動自由券めっちゃ面白そう!知らないジャンルのアバターになったら、普段は話せない人とも自然と話せたりして最高だった。コピー本の手伝いも、みんなで笑いながらできて、すごく温かい時間だったよ。また絶対行きたいです!

  4. 会場周辺が賑やかで、散歩中に思わず足を止めました。色とりどりのアバターや、皆さんの楽しそうな笑顔に元気をもらえました。普段あまりイベントには立ち寄らないのですが、町が明るくなるこうした取り組み、もっと増えてほしいと思います。

  5. こういう自由な雰囲気っていいですね。普段は引っ込み思案だけど、アバターだと不思議と話しかけやすくなるし、自分も何か表現してみたいって思えました。初参加でしたが、優しくしてくれた皆さんに感謝です。心がほっこりしました!