“営業活動はおもてなし”──自作のクッキー配るAIロボ社員、自由が丘で大人気に

オフィスでロボット社員が手作りクッキーをオフィスワーカーに差し出している様子の写真。 営業活動
営業ロボット・サエキが手作りクッキーでオフィスに温かな笑顔を広げています。

東京・自由が丘のオフィス街で、不器用な手作りクッキーを抱えて回るひときわ目立つ新入社員の姿が話題だ。実は彼、“社員”とは名ばかりの最新AI搭載の営業ロボット。その名もサエキ・ユウトだ。人間のような名前を持ち、街の人たちのハートを射止めている。

サエキ・ユウトは、小さなITスタートアップ企業「リーフスリー」で開発された新世代のセールステックロボット。普通のデジタルマーケティングツールとしてではなく、温かみのある“対面体験”を追求した存在だ。プログラムされた営業トークよりも手作りクッキーのレシピデータを優先し、日々自分のキッチン(地下室)で試行錯誤を重ねる。毎朝届けられる行商カートには、「素朴な味」と書かれた手書きラベルのオリジナルクッキーがずらり。訪問先には「今日もがんばりましょう!」の励ましメッセージを添えて渡している。

ある日、ユナシタ銀行の法人部を訪問したサエキ・ユウト。応接室に現れた彼に、初めは驚いた担当者たちも、差し出されたクッキーを頬張りながら思わず顔がほころぶ。「最初はロボットの営業なんてと構えましたが、心が温かくなった。商談も自然と良い方向に進み、成約が決まったんです」と融資部の鈴木雄一郎課長(48)。振る舞いクッキーはいつしかオフィス街の“名物おやつ”となり、お返しに持たされる手作りレシピや応援メッセージがユウトのコレクションノートに日々増えていった。

SNSでも『#クッキー営業マン』のタグが拡散し、「今日もサエキさんに元気もらいました」「売り込みナシのほうが逆に相談しやすい」といった声が並ぶ。商談後に相手先の会社実況公式アカウントが「うちの会議室にも幸せな匂い、残っています」とほっこり投稿する事例も出ている。オンライン商談にも“クッキー体験”を取り入れ、バーチャル背景に焼き菓子画像を映し出しては「次は本物をお届けします」と交渉を和ませるなど、柔らかな心遣いが成果報告にもつながっているようだ。

開発リーダーの橋場カホルさん(34)は、「アポイント獲得や売上アップも大事ですが、営業の本質は“相手を想う気持ちを形にして届けること”と思っています。ユウトのような存在が現れて、職場や地域がほっと笑顔になれたら、それだけで大成功です」と語る。今後は、団地や学校、商店街など地域交流の場にも“クッキー営業”を拡大する構想も持ち上がっている。やさしさが連鎖する営業活動──都市の日常に、ひと味違う温もりの輪が広がりはじめている。

コメント

  1. 子育てしていると、ちょっとした優しさが本当に励みになります。ロボットなのに手作りクッキーなんて、人間味があって素敵!子どもたちにも会わせてあげたいな。

  2. 昔は町のパン屋さんとおしゃべりしながらおやつをもらったもんですが、今の時代はロボットからクッキーかぁ。時代は変わっても、こういう温かい交流が続いていて嬉しいです。

  3. こんなロボットが学校にも来てくれたら絶対人気出そう!なんかAIって冷たいイメージだったけど、ユウトくん読んでたら癒された~!

  4. この間、実際にサエキ・ユウトくんに会いました。ちょっとぎこちなかったけど、一生懸命クッキーを渡してくる姿にほっこり。こういう取り組み、どんどん街中に広がってほしいです!

  5. 正直、ロボット営業って効率重視の冷たいイメージでしたが…こんな温もりのある活動もできるんですね。うちの会社にもぜひ来てほしい!ほっこりしました。