おばあちゃんのパン屋が“CO2クッキー”革命 町ぐるみで挑むエコな焼き菓子大作戦

おばあちゃんと子どもたちがパン屋の木のカウンターでクッキー作りを楽しんでいる様子の写真。 カーボンニュートラル
ふわふわ麦の家で子どもたちと協力してCO2クッキーを作る町の人々。

静岡県の海辺の町、山梨田(やまにしだ)にある小さなパン屋「ふわふわ麦の家」では、湯気とともに広がる甘い香りの中、地域に新たな風が吹いています。創業60年になるこの店が、町の子どもたちと一緒に“CO2(シーオーツー)クッキー”を考案したのです。その取り組みが全国に広まり、グリーントランスフォーメーションの最前線として注目を集めています。

きっかけは、店主の瀬戸内ヒサ子さん(79)が孫と一緒に参加した、町内の小学校での『エコ探検クラブ』でした。子どもたちの「パンやお菓子を作るときに、地球にやさしい方法はないの?」との素朴な疑問に、ヒサ子さんは頭を悩ませます。そんな折、近くの山で間伐した木を再利用したバイオマス発電所のスタッフ、富沢シゲルさん(55)が焼き窯の熱源に廃木材ペレットを分けてくれることになりました。

町役場も巻き込んだ話し合いは“焼きたてで町を元気に、地球も元気に”が合言葉に。バイオマス由来のエネルギーで焼かれるクッキーは、工夫をこらした独自のレシピです。材料には地元産の減農薬小麦、大豆のふすま、海岸で育てたヒジキパウダー(食物繊維でCO2吸着作用あり!)を練りこみ、さらに焼成時に発生する温度差を利用し集会所の温水作りにもエネルギーを転用。多重活用の工夫が地域ぐるみで生まれました。

SNSでは『#CO2クッキー』が話題になり、「小さな町から広がるエネルギー転換って、すごくおいしい発想!」(大学生・20代)、「ヒジキの香りがほんのりする、やさしい味」(主婦・39)など嬉しい声が続々。町内外から訪れる観光客も「買うことでカーボンニュートラルに少しだけ手伝えるのがうれしい」と笑顔を見せています。

地域の科学クラブ代表の藤堂ミマコさん(高1)は「CO2二酸化炭素というとマイナスイメージだけど、このクッキーで“おいしい努力”の象徴になればいい」と語ります。科学とおばあちゃんの知恵、子どもたちのアイディアが合わさり生まれた“CO2クッキー革命”。小さな焼き菓子が起こしたエコの連鎖は、今後さらに大きな町の絆と地球の未来に、やさしい彩りを加えていきそうです。

コメント

  1. 子どもとエコについて話せるきっかけになる素敵な取り組みですね!うちの子にもぜひCO2クッキーを食べさせてみたいです。ヒジキが入ってるって聞いてちょっとびっくりしましたが、健康にも良さそう♪

  2. 昔ながらのパン屋さんがこんな新しい挑戦をしているなんて感心しました。時代は変わっても、町みんなで協力する温かい雰囲気はそのままですね。次に孫が遊びに来たら、一緒に買いに行きたいです。