日本海にほど近い山あいの村、細波(さざなみ)町に、春風のような優しさをもたらすデジタル家電が誕生した。それは、住人たちと一緒に朝の道端を歩く“AI柴犬『ころも』”だ。人とAI、テクノロジーと里山の温かな橋渡しは、この小さな村に新しいつながりを生み出し始めている。
細波町の住民、北岡千里さん(61)は、数か月前から村で話題の“ころも”と毎朝散歩する習慣を始めた。見た目は柴犬そっくりの柔らかなフォルムだが、ころもは最先端の生成AIを搭載し、愛嬌たっぷりの声で挨拶や最近の話題、さらには家族の近況まで話すことができる。ころも自身が住民の名前や最近の出来事を把握し、さりげなく道端でであった高齢者の様子も村の見守りAIネットワーク『ほほえみ網』に安全に連携する。「ころもと散歩していると、近所の人が自然と集まり、みんなで話したり助け合ったりするの。最近は困りごとがすぐAIを通じて分かるから、みんな安心しているんですよ」と千里さんは微笑む。
この仕組みの開発者で、細波小学校の元教諭・田嶋雅春さん(67)は、村の独自課題を解決するために友人たちとAI柴犬のプロジェクトを立ち上げた。「人とAI、そして地域のセキュリティをどう守りつつ、デジタル技術で昔ながらの助け合いを伝承させるか。悩みましたが、答えは“朝のあいさつ”と“見守りの散歩”でした」と語る。ころもは住民ごとに個別認証され、会話内容や見守りデータは集落内サーバに暗号化保存されるため、安心して利用できる仕組みも備えた。
SNSでも「ころもとすれ違うと、つい笑顔になる」「子どもや高齢者がAIと一緒にいる姿がほほえましい」と細波住民の投稿がじわじわと広がり、隣町から体験ツアーの申込が殺到している。特に小学生や独居高齢者の家族には新しい安心感を提供したと好評で、「朝、ころもと歩くと今日一日が明るくなる気持ちになる。デジタル家電と思えない温かさ」とも語られている。
村長の嶌岡孝行さん(59)はこう話す。「これまで“デジタル化”にはどこか抵抗のあった住民も、ころもにはすぐ心を開きました。テクノロジーがやさしく人を包み込む時代が、本当に来たんだと感じています」。細波町では、今春から“ころも”を地域全家庭に貸し出す取り組みが始まる予定だ。人とAI、やさしさのバトンがつながる里山の朝は、これからも笑顔と共に静かに進化し続けそうだ。


コメント
ころものニュースを読んで、すごく素敵だなと思いました!うちも子どもが通学でちょっと心配だったので、こういうAIが見守ってくれたり、いつでも誰かと話せる雰囲気があると安心です。都会にもあったらいいなぁ。
わしも散歩は日課じゃが、最近は足腰が弱って少し億劫だった。ころもとなら外へ出るのも楽しみになりそう。昔は裏の道を歩いてすれ違うだけだったが、これでまた村の仲間とふれあう機会が増えるんじゃな。ありがたいことです。
AIやテクノロジーって冷たい印象があったけど、“ころも”みたいに人の気持ちや繋がりを作れる存在になるのは驚き!細波町のみんなが笑顔になってるのもいいですね。地方創生にAIが貢献する時代、ワクワクします!
ころも、かわいすぎる!この前一緒に散歩してみたけど、本当に話しかけてくれるからびっくりしたしうれしかった。うちのおばあちゃんも安心して歩けるようになったって言ってる。毎朝の楽しみがふえた!
正直最初はAI柴犬!?って半信半疑だったけど、体験ツアーで見かけた細波の子どもたちやお年寄りが笑ってるのを見て、すごく温かいなぁと感じました。うちの町にも遊びに来てほしいです。