ありがとうポイントがつなぐ街の輪――省エネ家電と無人店舗の“ありがとう循環経済”

無人店舗でキャッシュレス決済端末にタッチしている笑顔の女性と、背景に地元野菜が並ぶ様子。 個人消費
ありがとうポイントが街の温かな交流を生んでいる杉並川市の無人店舗の一場面。

電気を大切に使うと、『ありがとう』が街をめぐる——そんな新しい仕組みが、東北地方の杉並川市で生まれています。住民たちが楽しげに談笑しながらキャッシュレス決済端末をかざす先には、ちょっとした未来の光景が広がっています。省エネ家電の使用や無人店舗の買い物で貯められる“ありがとうポイント”が地域の人々の間に、思いやりの連鎖を生んでいるのです。

発端は、杉並川市が昨春から実証実験を開始した『エコミライ・サークル』プロジェクト。参加者は、省エネ機能付きの家電を家で使用したり、地域に点在する無人店舗で地元産の品物をキャッシュレス購入したりする度に、“ありがとうポイント”という電子通貨が自動で付与されます。ポイントはお礼メッセージとともに、ご近所の誰かにギフトとして贈ることができます。お互いが感謝を分かち合う「ありがとう循環経済」は、市内にじんわりと広がり始めました。

「冷蔵庫を最新型に替えたら、子どもたちが『地球に優しいね』と拍手してくれたんですよ。それで貯まったポイントを、隣の佐久間さんに『毎朝ゴミ拾いご苦労様』の気持ちで贈ったら、とても喜んでくれて」そう語るのは主婦の澤井百合子さん(39)。受け取った佐久間勝紀さん(67)は「ありがとうポイントが届いた朝は、なんだか足取りまで軽くなった」とにっこり。ちょっとした心遣いが、小さな町のかけがえのない絆へと育っているようです。

無人店舗でも、温かい交流が生まれています。地元の野菜自販機で買い物をした徳川遥輝さん(28・農業)は「自分の作った野菜を買ってくれた人から『家族の食卓が華やぎました』と一緒にポイントが届き、うれしくて朝から畑に出る力になりました」と話します。キャッシュレス決済端末には購入履歴とともに感謝メッセージの送信機能も備わっているため、顔を合わせなくても“ありがとう”を伝え合えるのが特徴です。

杉並川市の経済担当・木之内俊介さん(46)は「単に省エネ推進や地域消費拡大が目的ではなく、市民一人ひとりが何か良いことをしたとき、その善意がまた次の善に返っていく仕組みづくりに重点を置きました。この街独自の温もりを、これからも大切にしていきたい」と語ります。SNS上では『ありがとうポイントのおかげで、人に優しくなれた』『もっとポイントを贈りたくて毎日が楽しい』という声が相次いでいます。人と人、そして地球への思いやりが、街の“うれしい経済”を今日も静かに動かしています。

コメント

  1. こんな素敵な取り組みがうちの街にもあったらいいのに!子どもを育ててる身としては、エコも学べて人とのつながりもできるなんて理想的です。ありがとうポイントで毎日が少しずつ幸せになりそうですね。

  2. うわー、普通に感動しました!自分も省エネとか意識するきっかけになるし、誰かにちょっとした“ありがとう”が伝えられるのも素敵です。こういうのってSNSよりも実際に人を元気にできそう。

  3. 私も高齢になり、なかなか人と直接話す機会が減りましたが、こんな形で思いやりが巡るのは心から嬉しいですね。ポイントだけじゃなく、気持ちも温かくなりそうです。

  4. 町の無人店舗で買った野菜に、そんな心のこもったメッセージが送れるなんて、想像するだけでほっこり。普段は面倒な家事もエコ家電でちょっと楽になるし、ときめきポイント!

  5. ええ話やなあ〜。普段あんまり会わへん人にも、そっとありがとうを伝えられるのはええな。うちの町内でも広まったらええのにって思います!