廃校カフェで毎晩開催、“グリーンクリケットナイト”が生む循環の奇跡

旧校庭の中庭で地元住民がリユース用バスケットにごみを分別しながら笑顔で交流している様子。 サステナビリティ探訪
グリーンクリケットナイトで町民が協力し、ごみを分別して交流する様子。

旧緑谷小学校の跡地に誕生した「グリーンクリケットカフェ」は、地元住民の“もう一度集まれる場所を”という願いから生まれたユニークなサステナビリティ拠点だ。最近、そのカフェで開かれる夜のイベントが地域中に笑顔とエコの輪を広げている。

このイベントの名は「グリーンクリケットナイト」。毎晩19時になるとカフェの中庭へ小学生から高齢者までが次々と集まり、校庭だった場所に設置された“循環ごみ拾いステーション”を起点に、ごみ拾い競争がスタートする。競争といっても順位を競うわけではなく、参加した全員が協力し合って落ち葉や包装紙、カンやペットボトルをリユース用バスケットに分類。集めた素材は、その後の「みんなの工作タイム」でユニークな食器や装飾品に生まれ変わる仕組みだ。

地元在住の環境教育アドバイザー・末森愛衣(46)は、「ごみだったものに新しい命を吹き込む体験が、子どもたちの『ものを大切にする心』へと自然に繋がっています。イベント前後にエシカル消費のミニ講座もあり、『地球にやさしい選択は小さな積み重ねから』というメッセージが、大人にも深く届いているようです」と語る。

このイベントのユニークな点は、集めたリユース食器や装飾品をすぐにその夜のカフェタイムで使う、という循環システム。来店した町民たちは、その日手づくりしたカラフルな器でオーガニックハーブティーや地場野菜のスープを味わい、食後には使い終わった食器のメンテナンスも自分たちで行う決まりだ。カフェの店主、呉羽遥人(33)は「初めて来た方が『自分も仲間に入っていいですか?』と声をかけてくれることが増えました。同じ器でつながる安心感が、自然と町に広がっていけば」と嬉しそうに話す。

SNSでもこの取り組みへの共感が広がり、「家族で参加したら、普段はシャイな小4の息子が積極的にリーダーになってびっくり」「手作り食器で食べると会話も自然と弾む」などの投稿が相次いでいる。今では町外からの参加希望も増え、月に一度の“遠来ナイト”も始まった。かつての校庭に響く子どもたちの笑い声と、手づくりの温もりがみんなを繋ぎ、気候変動への思いやりが毎夜そっと育まれている。

コメント

  1. 子どもと一緒にぜひ参加してみたいイベントです。普段はなかなか環境のことを話すきっかけがないので、こうやって楽しく学べる場があると親としても本当にありがたいです!

  2. 昔の学校がみんなの集まる場所に生まれ変わるなんて嬉しいもんじゃな。昔話ができる友だちもいるし、こういう温かい場所がずっと続いてほしいです。

  3. 発想がすごく好きです!ごみ拾いがクリエイティブな体験になって、みんなで食器を作って使うってステキ。こういうのをきっかけに、普段の生活でもエコ意識が高まる気がします。

  4. 毎晩、旧校庭から賑やかな笑い声が聞こえてきて、なんだかこっちまで元気をもらっています。お店の人にも参加者にも感謝したい気分です。

  5. はじめてカラフルなお皿つくって、自分でそのお皿でスープたべたのが楽しかった!また行きたいです!